更新:シカゴ大豆市況=期近は大幅反落、米産地の作付進展が重石

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
  2024/07    1,246.50    1,249.25    1,230.00     1,236.25      -11.75
  2024/08    1,240.75    1,244.25    1,228.25     1,234.00      - 9.00
  2024/09    1,219.50    1,222.25    1,209.25     1,215.00      - 5.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        227,712        316,761        793,387  (+12,904 )
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月27日−5月31日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は期近2本は大幅反落も他は小幅まちまち。終値の前営業日比は12.25セン
ト安〜1.00セント高。中心限月の7月限は12.25セント安の1235.75セ
ント。
 前日日中取引終了後に発表された作柄報告で、米産地での順調な作付が確認出来たこ
とが弱材料視されて転売が入った。ただ、以前としてブラジルおよびアルゼンチンから
の供給が警戒されたことで下値は支えられ、一部限月は買い優勢で運ばれた。

 7月限は1246.50セントで取引を開始した直後に1249.25セントの高値
を付けたが、その後は段階を経ながら値位置を落とす足取りを展開。アジアの時間帯は
1242セントが下値支持線となったがこれを割り込んだことでアジアの時間帯後半か
らシカゴの時間帯前半にかけては1235〜1239セントのレンジを中心に高下し
た。シカゴの時間帯に持ち直す動きが見られたが転売に値を沈めて一時は1230セン
トの安値まで軟化。安値で買い戻されたものの勢いは乏しく1230セント台を脱する
ことなく2ケタの下げ幅を記録して終えた。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシシッピーバレー西部で散発的な降雨または雷雨が発生し、こ
れまで進展していた農作業が停滞している。一方、コーンベルト南部および東部ではコ
ーン及び大豆の作付が進行中。
 今後は21日に中西部を通過中の低気圧による局地的な豪雨は東に向かって移動する
が、22日までには寒冷前線の影響でオハイオバレーからプレーンズ南東部にかけての
地域で雷雨が激しさを増す可能性がある。中西部北部およい南央部の今後5日間の雨量
は50〜200ミリが見込まれる。対照的に南部およびテキサス州南部および沿岸部、
そして大西洋沿岸南部では暖かな中、降雨は発生しない見込み。6日間予報については
5月26〜30日は全国的に気温は平年並〜平年を上回るだろう。一方の雨量はニュー
メキシコ州からレッドリバーバレー北部にかけての地域では平年を上回るが、ロッキー
山脈北部およびハイプレーンズなどでは平年を下回る見込み。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは北部では土壌水分が過剰となり農作業は鈍化又は中断している。ただ
北部の作付け率は5月19日時点で依然として平年を上回っている。一方、南部では一
部地域で乾燥が続いているものの、暖かななか降雨は発生しておらず、冬小麦の成熟
および夏穀物の生育が促されている。
 南部では気温が大きく上昇していることで冬小麦の成熟および夏穀物の生育が進行。
21日の最高気温はミシシッピーデルタ西部の多くの地域では32℃前後に達してい
る。ただ、一部地域では過剰な土壌水分が続くなかで再び降雨に見舞われている。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の軟調な足取りに追随。ただ、大豆粕はアル
ゼンチンからの供給不安も根強いため底意も強く、前日の取引レンジ内での往来にとど
まった。大豆粕期近7月限は前日比2.1ドル安372.00ドルで終了。
今日の材料
・米コーンベルトではミシシッピーバレー西部で散発的な降雨または雷雨が発生し、
 これまで進展していた農作業が停滞。
・コーンベルト南部および東部ではコーン及び大豆の作付が進行。
・22日までには寒冷前線の影響でオハイオバレーからプレーンズ南東部にかけての
 地域で雷雨が激しさを増す可能性あり。
・中西部北部およい南央部の今後5日間の雨量は50〜200ミリが見込まれる。
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