更新:シカゴ大豆市況=期近から反落、依然として停滞する輸出受け売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/07   1,245.75    1,258.25    1,236.00    1,239.25     - 7.00
   2024/08   1,243.25    1,255.00    1,234.50    1,237.75     - 5.50
   2024/09   1,222.25    1,233.00    1,216.00    1,219.00     - 3.50

   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       248,157         223,886       793,276   (+  8,461)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(5月16日までの週)
 大 豆:34万4900トン(事前予想レンジ:40万〜90万トン)
 大豆粕:19万6700トン(事前予想レンジ:10万〜40万トン)
 大豆油:   3000トン(事前予想レンジ:5000〜8000トン)
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月29日−6月2日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は期近から反落。終値の前日比は7.25〜1.50セント安。中心限月の7月
限は前日比7.25セント安の1239.00セント。
 ブラジルの生育不良とこれに伴う中国の米国産需要増加期待が今週に入ってから価格
を押し上げる要因になっていたが、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高は依
然として冴えない内容だったことで売り優勢に転じた。ただ、ブラジル産地及び米産地
の天候不良に対する警戒感から下げ幅は限られた。
 7月限は1245.75セントで取引を開始した後はじり安となり1236セントま
で軟化。欧州の時間帯には買い戻す動きが広がりシカゴの時間帯には1258.25
セントの高値に達する場面も見られたが、弱気な輸出が手掛かりとなって転売が膨らん
で値を落とし1236セントの安値まで軟化。ドル高傾向も重石となったため、安値を
買い戻された後の戻りも浅く、安値圏で低迷したまま引けを迎えた。

 米農務省(USDA)が発表した5月16日までの大豆週間純輸出成約高は前週の
29万0900トンは上回ったものの、34万4900トンと依然として低迷。今年度
の累計純輸出成約高は4288万1600トンで前年度同期の5083万9900トン
を約15.7%下回っている。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)
 コーンベルトではアイオワ州や中西部北部の一部地域では強風や竜巻の発生が見られ
た21日の荒天による被害の調査が続いている。現在は暖かななか降雨の発生は無いな
ど農作業に適した天気が広がっている。一部では農作業に遅れが出ているが、発芽した
コーン及び大豆の発芽は順調に進行。

 北部および東部のほとんどの地域ではこの週末は活発な低気圧が通過し、これに伴い
中西部を含む地域で25〜50ミリの降雨が発生するだろう。局地的には激しい雷雨と
なる可能性がある。メモリアルデー週は北部では比較的低温となるが、対照的に南部は
暖かな天気となる見込み。ただ北部でもすぐに気温が上昇する見込み。6日間予報につ
いては5月28〜6月1日はコーンベルト東部などで平年以下〜平年並になるだろう。
一方の雨量は北東部、プレーンズなどの一部を除いた地域で平年以下になると予想され
る。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 プレーンズではモンタナ州およびノースダコタ州の多くの地域では低温が続いてお
り、降雨も発生。これらの地域では23日の最高気温は15℃以下にとどまっている。
その他の地域では降雨の発生がないなか暖かな気温となり、農作業および穀物の生育が
促されている。
 南部では気温が上昇するなか湿度が高く、朝方には一部地域で散発的な降雨または雷
雨が発生。フロリダ半島以外では乾燥による懸念はほとんどない。
 大豆製品は、大豆油は大豆の軟調地合いに追随して売り優勢となった。一方の大豆粕
は期近3本は大豆に追随安ながら4番限以降はアルゼンチンの供給不安を手掛かりにし
て浮上。大豆油とのストラドルに絡んだと見られる買いも入ったもよう。大豆粕の期近
7月限は前日比1.4ドル安の376.7ドルで終了。
今日の材料
・コーンベルトでは暖かななか降雨の発生は無いなど農作業に適した天気が広がる。
・コーンベルトの一部では農作業に遅れが出ているが、発芽したコーン及び大豆の
 発芽は順調に進行。
・週末に週末は活発な低気圧が通過し、これに伴い中西部を含む地域で25〜50
 ミリの降雨が発生。
・5月16日までの大豆週間純輸出成約高は前週の29万0900トンは上回った
 ものの、34万4900トンと依然として低迷。

MINKABU PRESS
*帳入値、前日の出来高、取組高を更新。

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