【前週までのレビュー】産地相場が伸び悩めば、直近の上昇に対する調整場面なると みた。 【産地の天候不安から上昇】 JPXゴムRSS3号の活発限月の10月限は、上値を試す展開となってきた。24 日には3月21日以来の高値となる336.6円まで上昇した。産地相場の上昇や上海 高が寄与している。産地は高温となっており、インドネシアのコーヒー栽培などに影響 が出ている。産地の天候不順が意識されている間は、買い優勢で推移しそうだ。ただ、 JPXゴムRSS3号の当限と6番限のサヤをみると、4月24日時点では13.9円 の逆ザヤだったが、現在は4〜5円の順ザヤとなっている。現時点では、供給不安はな いようだ。このため、産地相場が地合いを緩めると、売り圧力が強まる可能性がある。 【産地相場は上昇】 タイ現物価格が、地合いを引き締めている。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソ ンクラ渡しのオファー価格は、季節要因から生産が増加するとの見方から、5月8日に 3月8日以来の低水準となる83.54バーツが提示された。しかし、東南アジアが高 温となっていることや、5月10日に日本の気象庁などが、エルニーニョが終息し、秋 にラニーニャが発生するとの予報を出すと、供給減少不安などからオファー価格が上昇 し、21日には87.46バーツが提示された。産地市場で中長期的な供給減少が意識 されると、節目の90バーツを上抜く可能性がある。 【円安加速なら一段高】 ドル・円が5月1日以来となる1ドル=157円台に突入してきた。157円台は、 5月2日の早朝に日銀が円買い介入を実施したとみられる価格帯である。このため、同 水準は売り圧力が強いとみる。ただ、158円台に乗せるようなら、市場に直近の介入 の効果やイエレン米財務長官から介入に否定的な発言が出ていることから、日銀は簡単 には介入を実施できないとの思惑が広がり、円安が加速する可能性がある。その場合 は、ゴム相場も円安を手掛りに一段高となるとみる。 【上海ゴムは戻りを試す】 上海ゴムは戻りを試している。中心限月の9月限は、4月25日に節目の1万400 0元も割り込み、一時1万3955元まで下落した。その後は、1万4000〜1万4 400元付近でのもみ合いとなっていたが、5月16日に節目の1万4500元を突破 すると、24 日には1万5095元まで水準を引き上げた。現状、終値ベースで1万5000元突破 に至ってはいないが、これに成功すれば、4月10日の高値1万5190元や節目の1 万5500元が視野に入る。 【東京ゴム活発限月の10月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の10月限は、高値圏でのもみ合いから上放れつつある。 5月に入ってから値動きをみると、上旬は300〜305円前後での取引となった。中 旬に入ると、産地価格が再び地合いを引き締めたことを受けて、買いがやや優勢とな り、320.0〜330.0円前後での取引が中心となった。下旬になると、24日に 336.6円まで水準を引き上げ、4月8日の高値334.2円を上抜いた。 買いが先行した場合だが、まず終値ベースで330円台をしっかり維持できるか注目 したい。一段高となれば、節目の340円や345.0円が視野に入る。一方、売りが 先行すれば、節目の320円の攻防に注目したい。同水準を下抜くと、節目の315. 0円や310.0円を意識した展開になる。 【今週の注目ポイント】 JPXゴムRSS3号は、引き続き産地相場に注目したい。東南アジアで高温となっ ている。現時点では、天然ゴムへの影響は限定的だが、今後、天然ゴムにまだ影響が出 れば、ゴム価格は上値を試しそうだ。 【相場予想レンジ】 5月27〜31日のJPXゴムRSS3号10月限の中心レンジ予想は310〜34 5円。テクニカルの支持線は320.0円(節目)、抵抗線は340.0円(節目)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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