NYプラチナ市況=続落、米GDPの下方改定も利食い売り

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)  1048.0     1049.8      1028.8      1038.0    -  9.9
         (24/10)  1059.1     1062.0      1041.5      1050.5    - 10.4
 パラジウム  (24/ 6)   955.00     957.50      929.00      944.30   - 19.70
         (24/ 9)   967.50     970.50      938.00      958.70   - 17.70
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          30,151         25,657        93,517       (-     71)
 パラジウム          5,493         10,448        22,720       (-    872)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,111.48  - 330.06
     前日  157.63/65   1.0800/02   ・ナスダック         16,737.08  - 183.50
     本日  156.79/81   1.0832/34   ・10年米国債利回り      4.55  -   0.07
・NY原油  (24/ 7)   77.91 - 1.32  ・SPDR保有金残高    832.21      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比は、プラチナが10.8〜9.9ドル
安、中心限月の7月限が9.9ドル安、パラジウムが19.70〜16.80ドル安、
中心限月の9月限は17.70ドル安。
 プラチナ7月限は続落。時間外取引では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となっ
た。欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて下げ一服となった。日中取引では、米国内
総生産(GDP)の下方改定を受けて押し目を買われたが、利食い売りに上値を抑えら
れた。
 パラジウム9月限は時間外取引で他の貴金属の軟調につれ安となったのち、米国内総
生産(GDP)の下方改定を受けて下げ一服となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を1031.6〜1049.8ドルのレンジで推移し、
前日比7.0ドル安の1040.9ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、ドル高や
や金軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて下げ一服
となった。
 日中取引では、米国内総生産(GDP)の下方改定を受けて押し目を買われ、
1048.3ドルまで戻した。ただ時間外取引の高値を突破できず、利食い売りが出る
と軟調となり、1028.8ドルまで下落した。
 ドル高を受けて売り優勢となったが、米国内総生産(GDP)の下方改定が下支えに
なった。米連邦準備理事会(FRB)の年1回の利下げ見通しが強い。ただ31日に4
月の米個人消費支出(PCE)デフレータの発表を控えており、買い一巡後は上げ一服
となった。
 パラジウム9月限は、時間外取引を947.50〜969.50ドルのレンジで推移
し、前日比19.90ドル安の956.50ドルとなった。9月限は安寄りしたのち、
ドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、ドル高一服
を受けて下げ一服となった。
 日中取引は、時間外取引の安値を割り込み、938.00ドルまで下落した。その後
は、他の貴金属の軟調を受けて960.50ドルまで下落した。その後は、米国内総
生産(GDP)の下方改定を受けて下げ一服となり、970.50ドルまで上昇した。
買い一巡後は戻りを売られて上げ一服となった。
 29日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの19万7421
オンス、パラジウムは同変わらずの5万1464オンス。
今日の材料
・4月のユーロ圏の失業率は6.4%と、前月の6.5%低下した。市場予想の
6.5%を下回った。
・世界保健機関(WHO)総会で、30カ国以上がイスラエルによるパレスチナ自治区
ガザの病院への攻撃を非難し、ガザの医療危機へのイスラエルの関与を精査するよう求
めた。
・第1四半期の国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比1.3%増と、速報値
の1.6%増から下方改定された。下方改定は小売売上高と設備投資の軟化を反映。米
経済成長率は第4四半期の3.4%から大きく減速した。
・米新規失業保険申請件数は前週比3000件増の21万9000件となった。市場予
想は21万8000件だった。前週からわずかに増加したものの、底堅い労働市場は継
続の兆しを見せており、引き続き経済を下支えするとみられる。
・4月の米中古住宅販売仮契約指数は前月比7.7%低下の72.3と、2021年2
月以来約3年ぶりの大幅低下となった。3月は78.3だった。住宅ローン金利の上昇
が住宅市場の重しとなっていることが示唆された。
・南アフリカ準備銀行は会合で、主要政策金利のレポ金利を8.25%に据え置くと決
定した。据え置きは6会合連続。中銀はインフレリスクは幾分か緩和したものの、イン
フレ期待は高水準にあるとの認識を示した。
・ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、米連邦準備理事会(FRB)の現在の金融
政策はインフレ率を2%に戻すのに適切との考えを示した。ただ、FRBが利下げに着
手できるかは分からないと改めて述べた。
・イスラム組織ハマスは、イスラエルが攻撃を停止すれば人質や囚人の交換を含む「完
全な合意」に応じる用意があるとする声明を発表した。
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