シカゴ大豆市況=小幅まちまち、作付面積と四半期在庫で強弱相殺

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/07     1152.00     1167.00     1146.25     1150.50     - 1.75
  2024/09     1103.75     1122.00     1096.25     1100.00     - 3.00
  2024/11     1105.00     1125.00     1100.00     1104.00     - 0.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電         260,864         741,455  (- 10,841)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)
 2024年米国産大豆の作付面積8610万エーカー(3月8651万エーカー)
 6月1日現在の全米四半期在庫9億7000万Bu(前年同期7億9600万Bu)
*米気象庁発表の6−10日予報(7月4日−7月8日)
 コーンベルト西部の気温は平年並み〜上回る。雨量は平年並み〜上回る
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は小幅に期近安の期先高。終値の前営業日比は3.00セント安〜4.50セン
ト高。中心限月の11月限は0.75セント安の1104.00セント。

 コーンが急落したことに圧迫されるなか、大豆は米国産の作付面積が3月末の作付意
向面積や事前予想平均を下回り強気な内容だった一方、全米四半期在庫は弱気な内容だ
ったことで強弱感が相殺された。底割れ場面はあったが、11月限は11ドルの節目を
維持したことで、チャート面からの売り圧力は強まらなかった。

 11月限は1105.00セントで取引を開始。アジアの時間帯〜欧州の時間帯の時
間外取引では堅調に推移して、1110セント台乗せもあった。米国の時間帯には乱高
下して、この日の高値となる1125.00セントからこの日の安値となる11ドルち
ょうどまで急落した。そのあと引け後は1104.00セントまで戻した。

 2024年米国産大豆作付面積は8610万エーカーと、上表のように3月末の作付
意向面積を下回り、事前予想平均だった8675万3000エーカーも下回った。
 6月1日現在の全米大豆四半期在庫は9億7000万Buと、上表のように前年同期
を大幅に上回り、事前予想平均の9億6200万Buも上回った。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルト北部では、洪水が支流から大きな河川に引くのが引き続き遅く、サウス
ダコタ州南東部、アイオワ州北西部、ミネソタ州南部では冠水が残っている。また一部
ではさらに27日日中から夜にかけてまとまった降雨か発生したため洪水被害の復旧が
さらに遅れそうだ。
 コーンベルトの他の地域では、28日の最高気温が24〜32℃まで上昇して、受粉
期の入り口にある夏作物の生育を促しそうだ。

 今後5日間、複数の寒冷前線が横断する見込みだが、最初の前線が現在コーンベルト
を横断中だ。これは今週末には大西洋側に抜けるだろう。来週前半には、次の前線がコ
ーンベルト北部に到来して、まとまった降雨を発生させるが、短時間なものになるだろ
う。これにより、コーンベルト北部〜米北東部にかけての今後5日間の雨量は25〜
75ミリとなり、局地的にはこれを上回るだろう。また大西洋側南部でも同程度の雨量
が見込まれる。
 6〜10日間予報に関しては、7月3〜7日にかけて、米国の南側3分の2の地域で
平年を上回る気温となるが、雨量もグレートベーン北部、米南東部の大半以外の地域で
は平年並み〜上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは南半分で熱波となっており、カンザス州南部を北限として、28日の
最高気温が38℃に達する見込み。
 一方、プレーンズ北部や中部では27日夜雷雨が発生して、28日も一部で残る見込
み。
 米国南部では、メキシコ湾岸地域、大西洋岸地域で広範に散発的な降雨となったが、
他地域では蒸し暑い天気となっている。米南東部の一部では最近の降雨で干ばつ懸念が
残っている地域がある。

 大豆製品は、大豆油は上伸、大豆粕が下落。大豆油買い/大豆粕売りのストラドル商
いが顕著だった。大豆粕12月限の終値は前日比3.00ドル安の335.50ドル。
今日の材料
・コーンベルト北部での洪水被害の復旧遅れる。他地域では夏作物の生育を促す天気。
・コーンベルトでは今後5日間、複数の寒冷前線の通過で雨勝ちの天気続く。
・プレーンズでは南半分で熱波。
・2024年米国産大豆作付面積は8610万エーカー。
・6月1日現在の全米大豆四半期在庫は9億7000万Bu。

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