NYプラチナ市況=反落、米ISM指数発表後のドル高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)   983.2      990.8       979.1       978.3    - 23.6
         (24/10)  1009.8     1012.8       986.1       988.7    - 25.4
 パラジウム  (24/ 9)   970.00     998.50      967.50      973.50   -  4.40
         (24/12)   980.00     994.00      970.00      973.90   -  4.60
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          25,815         32,842        76,684       (-    238)
 パラジウム          4,921          6,558        26,543       (-    272)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,169.52  +  50.66
     前日  160.92/94   1.0710/12   ・ナスダック         17,879.30  + 146.70
     本日  161.46/48   1.0739/41   ・10年米国債利回り      4.48  +   0.10
・NY原油  (24/ 8)   83.38 + 1.84  ・SPDR保有金残高    829.05      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが21.1〜25.4ドル
安、中心限月の10月限が25.4ドル安、パラジウムが5.50〜4.90ドル安、
中心限月の9月限は4.40ドル安。
 プラチナ10月限は反落。時間外取引では、米国債の利回り上昇や金軟調を受けて売
り優勢となったが、ドル安を受けて下げ一服となった。欧州時間に入ると、戻りを売ら
れて軟調となった。日中取引では、買い戻される場面も見られたが、米ISM製造業景
気指数発表後のドル高を受けて戻りを売られた。
 パラジウム9月限は買い戻されたが、米ISM製造業景気指数発表後のドル高を受け
て戻りを売られた。
 プラチナ10月限は時間外取引を991.8〜1012.8ドルのレンジで推移し、
前日比16.2ドル安の997.9ドルとなった。10月限は安寄りしたのち、米国債
の利回り上昇や金軟調を受けて売り優勢となったが、ドル安を受けて下げ一服となっ
た。欧州時間に入ると、戻りを売られて軟調となった。
 日中取引では、買い戻されて1004.8ドルまで戻した。その後は、米ISM製造
業景気指数発表後のドル高を受けて戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込むと、
テクニカル要因の売りが出て986.1ドルまで下落した。
 米国債の利回り上昇が圧迫要因になった。ただ仏下院選挙で極右政党「国民連合(R
N)」が首位となったが、絶対多数を獲得できず、ユーロ高に振れたことが下支えにな
った。一方、6月の米ISM製造業景気指数は48.5と、5月の48.7から低下し
たが、ドルは買い戻されて下げ一服となった。
 パラジウム9月限は、時間外取引を969.00〜994.00ドルのレンジで推移
し、前日比14.10ドル高の992.00ドルとなった。9月限は安寄りしたのち、
買い戻されて下げ一服となったが、米国債の利回り上昇に上値を抑えられた。欧州時間
に入ると、ユーロ高を受けて地合いを引き締めた。
 日中取引は、998.50ドルまで上昇したのち、米ISM製造業景気指数発表後の
ドル高を受けて戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込み、967.50ドルまで
下落した。
 28日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの15万7440
オンス、パラジウムは同変わらずの4万6090オンス。
今日の材料
・6月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.8
と、5月の47.3から低下した。速報値の45.6からは小幅に上方修正された。
・6月の独消費者物価指数(CPI)速報値は欧州連合(EU)基準(HICP)で前
年同月比2.5%上昇と5月の2.8%上昇から鈍化した。市場予想は2.6%上昇だ
った。
・イスラエルのカッツ外相は、イスラエル軍が親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘でレ
バノンに本格的に地上侵攻すれば「壊滅的な戦争になる」と表明したイランに対し、
「破壊の脅威をもたらす勢力は破壊するに値する」と対抗した。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、物価圧力が連邦準備理事会(FRB)の
目標とする水準に向け緩やかに緩和すると引き続き確信していると述べた。
・6月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)確報値は51.6と5月の51.7か
ら低下した。市場予想は51.7。
・6月の米ISM製造業景気指数は48.5と、5月の48.7から低下し、拡大・縮
小の分岐点となる50を3カ月連続で下回った。市場予想は49.1。
・5月の米建設支出は年率換算で前月比0.1%減と市場予想(0.2%増)に反し減
少した。住宅ローン金利の上昇を背景に一戸建て住宅の建設が落ち込んだ。
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