NYプラチナ市況=続伸、予想以下の米経済指標で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)  1013.1     1025.0      1004.6      1013.4    +  4.2
         (25/ 1)  1023.3     1036.0      1016.4      1025.3    +  4.7
 パラジウム  (24/ 9)  1018.00    1068.00     1013.50     1035.30   + 14.00
         (24/12)  1015.00    1063.50     1015.00     1035.10   + 13.80
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          20,757         24,389        76,572       (-    852)
 パラジウム          6,905          5,784        25,450       (-    631)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,308.00  -  23.85
     前日  161.46/48   1.0744/46   ・ナスダック         18,188.30  + 159.54
     本日  161.71/73   1.0787/89   ・10年米国債利回り      4.36  -   0.08
・NY原油  (24/ 8)   83.88 + 1.07  ・SPDR保有金残高    833.37  +   5.76
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが2.6〜5.8ドル高、
中心限月の10月限が4.2ドル高、パラジウムが13.40〜14.00ドル高、中
心限月の9月限は14.00ドル高。
 プラチナ10月限は続伸。時間外取引では、戻りを売られたが、金堅調を受けて地合
いを引き締めた。欧州時間に入ると、戻りを売られた。日中取引では、予想以下の米経
済指標を受けて買い優勢となったが、ドル安が一服すると、上げ一服となった。
 パラジウム9月限は予想以下の全米雇用報告が支援要因になったが、ドル安が一服す
ると、戻りを売られた。
 プラチナ10月限は時間外取引を1004.6〜1016.5ドルのレンジで推移
し、前日比2.1ドル高の1011.3ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、戻
りを売られたが、金堅調を受けて地合いを引き締めた。欧州時間に入ると、戻りを売ら
れた。
 日中取引では、予想以下の米経済指標を受けて買い優勢となり、1025.0ドルま
で上昇した。その後は、ドル安一服を受けて上げ一服となったが、1010.7ドルで
押し目を買われた。
 6月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は15万人増加した。市場予想は
16万人増だった。6月の米ISM非製造業総合指数は48.8と、5月の53.8か
ら低下し、拡大・縮小の分岐点となる50を下回った。市場予想は52.5だった。一
方、米連邦公開市場委員会(FOMC)が6月11−12日に開いた会合では、インフ
レが冷え込んでいることを示すさらなる証拠を待ちたいとの認識が示された。
 パラジウム9月限は、時間外取引を1013.50〜1043.50ドルのレンジで
推移し、前日比21.20ドル高の1042.50ドルとなった。9月限は安寄りした
のち、もみ合いとなった。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。
 日中取引は、予想以下の全米雇用報告を受けて買い優勢となり、1068.00ドル
まで上昇した。その後はドル安一服をけて戻りを売られたが、1023.50ドルで押
し目を買われた。
 2日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの15万7440オ
ンス、パラジウムは同変わらずの4万6090オンス。
今日の材料
・国際通貨基金(IMF)のカマー欧州局長はユーロ圏のインフレ鈍化基調は続いてお
り、今週発表された消費者物価指数は欧州中央銀行(ECB)に追加金利の余地がある
ことを裏付けているとの見方を示した。
・6月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.9と5月
の52.2から大幅に低下した。サービス業はなお堅調だったが、既に発表されている
製造業の悪化が響いた。
・7日に実施されるフランス国民議会(下院、577議席)総選挙の決選投票で、マリ
ーヌ・ルペン氏が事実上率いる極右「国民連合(RN)」は過半数議席を獲得できない
見通し。
・英国で4日実施される総選挙で、野党労働党が近代史上最大過半数を確保し圧勝する
ことが引き続き見込まれている。
・米新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比4000件増の23万8000件
となり、労働市場の状況が緩和しつつある兆候が示唆された。
・6月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は15万人増加した。市場予想は
16万人増だった。
・5月の米貿易収支の赤字額は前月比0.8%増の751億ドルになった。輸出の減少
により、2カ月連続で赤字が拡大した。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、景気を押し上げることも減速させること
もしない中立金利の水準はそれほど上昇していない可能性が高いとの見解を示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのバスレ・スロベニア中銀総裁は、ディスイ
ンフレの頓挫につながるリスクが多いとし、ECBは追加利下げを急ぐべきではないと
の見解を示した。
・5月の米製造業新規受注は前月比で0.5%減と前月の0.4%増から予想外に減少
に転じた。予想は0.2%増。
・6月の米ISM非製造業総合指数は48.8と、5月の53.8から低下し、拡大・
縮小の分岐点となる50を下回った。市場予想は52.5だった。
・イスラエル軍が、レバノン南部を攻撃し、イスラム教シーア派組織ヒズボラの上級司
令官を殺害した。
・米連邦公開市場委員会(FOMC)が6月11−12日に開いた会合では、インフレ
が冷え込んでいることを示すさらなる証拠を待ちたいとの認識が示された。高金利をい
つまで維持するかを巡っては意見が分かれた。
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