NYプラチナ市況=急反落、原油安や金急落で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)  1044.7     1044.7      1011.1      1013.5    - 32.5
         (25/ 1)  1055.0     1055.0      1022.9      1025.3    - 31.6
 パラジウム  (24/ 9)  1034.00    1034.00     1000.50     1014.70   - 24.90
         (24/12)  1034.50    1035.00     1004.50     1015.90   - 24.10
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          28,010         38,930        82,335       (+  3,642)
 パラジウム          4,782          6,398        23,926       (-    519)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,344.79  -  31.08
     前日  160.74/76   1.0839/41   ・ナスダック         18,403.74  +  50.98
     本日  160.81/83   1.0822/24   ・10年米国債利回り      4.27  -   0.00
・NY原油  (24/ 8)   82.33 - 0.83  ・SPDR保有金残高    834.81      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は急反落。前日比は、プラチナが29.8〜33.8ド
ル高、中心限月の10月限が32.6ドル高、パラジウムが1.60〜4.90ドル
高、中心限月の9月限は4.30ドル高。
 プラチナ10月限は急反落。時間外取引では、原油安や金軟調を受けて売り優勢とな
った。日中取引では、利食い売りが出たことや金急落を受けて下げ幅を拡大した。
 パラジウム9月限は原油安や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間
に買い戻されたが、戻りは売られた。
 プラチナ10月限は時間外取引を1025.0〜1044.7ドルのレンジで推移
し、前日比18.9ドル安の1027.1ドルとなった。10月限は安寄りしたのち、
原油安や金軟調を受けて売り優勢となった。
 日中取引では、手じまい売りが出ると、時間外取引の安値を割り込んで軟調となっ
た。その後は、金急落も圧迫要因となり、1011.1ドルまで下落した。
 イスラエルとハマスの停戦協議を控え、原油安に振れたことなどを受けて金に利食い
売りが出た。また金は中国人民銀行が2カ月連続で金購入を見送ったことも下げ要因に
なった。
 パラジウム9月限は、時間外取引を1000.50〜1034.00ドルのレンジで
推移し、前日比21.10ドル安の1018.50ドルとなった。9月限は安寄りした
のち、原油安や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、買い
戻されて下げ一服となった。
 日中取引は、買い戻されて1030.00ドルまで戻した。その後は、金主導で戻り
を売られ、1006.50ドルまで下落した。
 5日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの15万7440オ
ンス、パラジウムは同793オンス減の4万5195オンス。
今日の材料
・5月の独貿易統計によると、輸出は前月比3.6%減少した。中国、米国、欧州諸国
の需要が弱く、予想以上に減少した。市場予想は1.9%減少だった。
・イスラエル最大野党「イェシュ・アティド」のヤイル・ラピド党首は、イスラム組織
ハマスとの停戦合意を巡り連立政権内の極右勢力が離脱した場合、議会でネタニヤフ首
相への支持を表明すると述べた。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、ECBが
7月に利下げする理由はないが、9月の理事会では利下げに対して「オープン」で、追
加緩和に対する市場の期待は現時点で適切と述べた。
・イングランド銀行の金融政策委員会のハスケル委員は、雇用市場でインフレ圧力が続
き、物価上昇圧力がどの程度速く後退するか不透明なため、約16年ぶりの高水準にあ
る政策金利の引き下げは望まないと述べた。
・米ニューヨーク連銀が発表した6月の消費者調査によると、1年先と5年先のインフ
レ期待が緩和した。1年先のインフレ期待は3.0%と5月の3.2%から低下。
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