NYプラチナ市況=続落、米FRB議長の議会証言後のドル高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)  1016.0     1024.2       992.1       999.0    - 14.5
         (25/ 1)  1027.6     1035.9      1004.5      1011.1    - 14.2
 パラジウム  (24/ 9)  1017.50    1027.00      978.00      986.20   - 28.50
         (24/12)  1025.00    1025.00      980.00      987.60   - 28.30
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          26,576         28,427        81,342       (-    993)
 パラジウム          4,209          4,840        23,737       (-    189)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,291.97  -  52.82
     前日  160.81/83   1.0822/24   ・ナスダック         18,429.29  +  25.55
     本日  161.28/30   1.0813/15   ・10年米国債利回り      4.30  +   0.03
・NY原油  (24/ 8)   81.41 - 0.92  ・SPDR保有金残高    834.81      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比は、プラチナが16.5〜12.6ドル
安、中心限月の10月限が14.5ドル安、パラジウムが29.00〜28.30ドル
安、中心限月の9月限は28.50ドル安。
 プラチナ10月限は続落。時間外取引では、金に押し目買いが入ったことにつれ高と
なった。欧州時間に入ると、ユーロ安を受けて戻りを売られた。日中取引では、パウエ
ル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言後のドル高を受けて軟調となった。
 パラジウム9月限はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言後のドル高
を受けて軟調となった。
 プラチナ10月限は時間外取引を1008.8〜1024.2ドルのレンジで推移
し、前日比3.9ドル安の1009.6ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、金
に押し目買いが入ったことにつれ高となった。欧州時間に入ると、ユーロ安を受けて戻
りを売られた。
 日中取引では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言後のドル高を受
けて軟調となった。時間外取引の安値を割り込み、992.1ドルまで下落した。
 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は議会証言で、インフレ率はFRBが目標
とする2%を依然として上回っているとの認識を示しながらも、ここ数カ月は改善して
いるとし、一段と良好なデータが増えれば利下げの根拠が強まると述べた。
 パラジウム9月限は、時間外取引を1013.50〜1027.00ドルのレンジで
推移し、前日比0.70ドル安の1014.00ドルとなった。9月限は高寄りしたの
ち、他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ユーロ安を受け
て上げ一服となった。
 日中取引は、1020.50ドルで戻りを売られた。その後は、パウエル米連邦準備
理事会(FRB)議長の議会証言後のドル高を受けて軟調となり、978.00ドルま
で下落した。
 8日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比1684オンス減の15万
5756オンス、パラジウムは同1100オンス減の4万4094オンス。
今日の材料
・5月の独貿易統計によると、輸出は前月比3.6%減少した。中国、米国、欧州諸国
の需要が弱く、予想以上に減少した。市場予想は1.9%減少だった。
・イスラエル最大野党「イェシュ・アティド」のヤイル・ラピド党首は、イスラム組織
ハマスとの停戦合意を巡り連立政権内の極右勢力が離脱した場合、議会でネタニヤフ首
相への支持を表明すると述べた。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、ECBが
7月に利下げする理由はないが、9月の理事会では利下げに対して「オープン」で、追
加緩和に対する市場の期待は現時点で適切と述べた。
・イングランド銀行の金融政策委員会のハスケル委員は、雇用市場でインフレ圧力が続
き、物価上昇圧力がどの程度速く後退するか不透明なため、約16年ぶりの高水準にあ
る政策金利の引き下げは望まないと述べた。
・米ニューヨーク連銀が発表した6月の消費者調査によると、1年先と5年先のインフ
レ期待が緩和した。1年先のインフレ期待は3.0%と5月の3.2%から低下。
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