シカゴ大豆市況=軒並み大幅続落、米産地の順調な成長や大豆油安で売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/07   1,177.00    1,185.00    1,160.00     1,161.50      -12.75
   2024/09   1,095.00    1,098.00    1,075.00     1,077.50      -19.25
   2024/11   1,098.00    1,101.00    1,077.50     1,080.00      -19.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        265,259        245,981        807,578  (+  2,661)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月15日−7月19日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は軒並み大幅続落。終値の前営業日比は19.50〜12.25セント安。中心
限月の11月限は19.50セント安の1080セント。

 前日の日中取引終了後に発表された作柄報告で順調及び良好な生育状況が明らかとな
ったことに加え、12日発表のUSDA月例需給報告前の玉整理、米産地の好天が弱材
料となった。また、パーム油市場の軟調を受けて大豆油市場が崩れたことも売りを呼ぶ
要因となった。11月限は21年7月以来の水準まで軟化。

 11月限は1098セントで取引を開始した直後に1101セントの高値を付けた。
その後、値位置を落としながらもアジアから欧州の時間帯は1092セントが下値支持
線として意識されたが米国の時間帯に急速に軟化。1092セントを割り込んだことで
手仕舞い急ぎと見られる売りが入ったことも下押し要因となり、一時1077.50セ
ントの安値まで軟化し、安値圏で低迷したまま引けを迎えた。
・12日の米農務省米国大豆生産量見通しの事前予想は以下の通り(単位億Bu、
海外主要通信社調べ)。
       予想平均       予想レンジ       前月    前 年
24/25 44.16  43.35−44.36  44.5  41.65
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではミズーリ州、イリノイ州およびインディアナ州ではハリケーンベリ
ルの影響による低気圧が広がっている。一部で鉄砲水が発生する恐れがあるが、コーン
ベルト南部および東部での降雨はコーン及び大豆産地の乾燥状態の緩和に繋がる恵みの
雨となるだろう。その他の地域のうち中西部北部では生育に適した天気が広がってい
る。
 ハリケーンベリルの影響による低気圧は行き続き北東に向かって移動していき、10
日午後には五大湖周辺地域、11日にはカナダ東部に達するだろう。これに伴い南央部
から五大湖周辺地域では50〜100ミリの雨量を伴う降雨が発生する見込み。対照的
にプレーンズの一部では高温乾燥となるもよう。6〜10日間予報に関しては7月14
〜18日にかけて全国的に気温は平年を上回るだろう。特にプレーンズ中部を含む一部
地域では熱波となる可能性がある。一方の雨量は一部を除き平年並〜平年を上回るもよ
う。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは降雨の発生は無く冬小麦の収穫を含めた農作業に適した天気が広がっ
ている。北部地域では冬小麦の収穫が速いペースで進行。中部の気温は平年以下〜平年
並となる一方、ハイプレーンズ北部では気温が上昇し始めている。
 南部ではアーカンソー州を北東部に向かって熱帯性低気圧ベリルが移動中。9日朝方
にはアーカンソー州北部で鉄砲水が発生。また、メキシコ湾岸中部にかけて降雨が発
生。テキサス東部および沿岸部では200万を超える世帯で停電中。
 大豆製品は、大豆油はパーム油の軟調な足取りに追随する売りが見られるなか崩れ、
大きく値を落とした。一方の大豆粕は期近〜期中は大豆及び大豆油の軟調な足取りに追
随する動きが見られたが、期中以降は概ね確り。大豆粕期近12月限は前日比2.7ド
ル安の318.70ドルで終了。
今日の材料
・コーンベルトではミズーリ州、イリノイ州およびインディアナ州ではハリケーン
 ベリルの影響による低気圧が広がる。
・コーンベルト南部および東部での降雨はコーン及び大豆産地の乾燥状態の緩和に
 繋がる恵みの雨。
・中西部北部では生育に適した天気が広がる。
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