[今日の視点]貴金属=金が反発、プラチナは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が反発して寄り付く見通し。金はニューヨーク高や円安を受けて買い優
勢となろう。銀はまちまちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ
がニューヨーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は0.75ドル安の
2363.58ドル、銀が25セント安の3078セント、プラチナが24.80ドル
安の983.00ドル、パラジウムは38.03ドル安の981.08ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=161.34/36円で、前営業日の
大引け時点から0.43円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万2290円前後、銀は162.0円前後、プラチナ
は5150円前後、パラジウムは5300円前後。
【NY金はドル高も押し目を買われる】
 金はきのうの海外市場では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言後
のドル高が圧迫要因になったが、押し目を買われた。
 金はドル高となったが、押し目を買われた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議
長は議会証言で、インフレ率はFRBが目標とする2%を依然として上回っているとの
認識を示しながらも、ここ数カ月は改善しているとし、一段と良好なデータが増えれば
利下げの根拠が強まると述べた。米国債の利回りが上昇し、ドル高に振れた。ただ市場
での利下げ期待が残っており、金の押し目は買われた。
 パレスチナ地区ガザでの停戦に向けた交渉は、9日のバーンズ米中央情報局(CI
A)長官とエジプトのシシ大統領との会談後、10日にドーハ、翌11日にカイロで再
開される見通し。交渉の行方を確認したい。
 格付け会社ムーディーズは、フランス国民議会(下院)総選挙の結果は同国の信用格
付けにとってマイナスだと警告した。また、大連立政権が樹立されれば意思決定や債務
管理がより困難になるとの見方を示した。
 銀はきのうの海外市場では、ドル高が圧迫要因になったが、金の下げ一服が下支えに
なった。
【プラチナはドル高が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会
証言後のドル高を受けて売り優勢となった。
 プラチナはドル高が圧迫要因になった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は
議会証言で、インフレ率はFRBが目標とする2%を依然として上回っているとの認識
を示しながらも、ここ数カ月は改善しているとし、一段と良好なデータが増えれば利下
げの根拠が強まると述べた。米国債の利回りが上昇し、ドル高に振れた。
<今日の予定>
・企業物価指数 2024年6月(日本銀行)
・政策金利公表(NZ準備銀行)
・中国消費者物価指数 2024年6月(国家統計局)
・中国生産者物価指数 2024年6月(国家統計局)
・米卸売在庫 2024年5月確報値(商務省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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