NYプラチナ市況=反発、米国債の利回り低下が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)  1000.9     1013.1       995.1      1006.7    +  7.7
         (25/ 1)  1012.6     1024.4      1007.2      1018.2    +  7.1
 パラジウム  (24/ 9)   983.00     999.00      975.50      991.60   +  5.40
         (24/12)   986.00     999.50      978.00      992.70   +  5.10
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          18,359         26,932        81,837       (+    495)
 パラジウム          2,886          4,266        23,477       (-    260)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,721.36  + 429.39
     前日  161.28/30   1.0813/15   ・ナスダック         18,647.45  + 218.16
     本日  161.72/74   1.0829/31   ・10年米国債利回り      4.28  -   0.02
・NY原油  (24/ 8)   82.10 + 0.69  ・SPDR保有金残高    833.37  -   1.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比は、プラチナが6.5〜7.8ドル高、
中心限月の10月限が7.7ドル高、パラジウムが5.10〜5.40ドル高、中心限
月の9月限は5.40ドル高。
 プラチナ10月限は反発。時間外取引では、金堅調につれ高となったが、戻りは売ら
れた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、米国債の利回り
低下を受けて買い優勢となった。ただパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の利下
げに慎重な姿勢は変わらず、上げ一服となった。
 パラジウム9月限は米国債の利回り低下などを受けて堅調となった。
 プラチナ10月限は時間外取引を995.1〜1010.6ドルのレンジで推移し、
前日比11.5ドル高の1010.5ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、金堅
調につれ高となったが、戻りは売られた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となっ
た。
 日中取引では、米国債の利回り低下を受けて買い優勢となり、1013.1ドルまで
上昇した。ただパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の利下げに慎重な姿勢は変わ
らず、上げ一服となり、1002.0ドルまで下落した。
 フランスの政治不安に対する懸念が一服し、ユーロ圏の国債利回りが低下し、米国債
の利回りも低下した。一方、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は議会証言で、
インフレは鈍化しているとの認識を示しつつ、金融当局の目標である2%に向けて持続
的に減速しているとの確信はまだ抱いていないと述べた。
 パラジウム9月限は、時間外取引を975.50〜994.00ドルのレンジで推移
し、前日比7.80ドル高の994.00ドルとなった。9月限は安寄りしたのち、他
の貴金属の堅調を受けて買い優勢となったが、戻りは売られた。欧州時間に入ると、買
い戻されて堅調となった。
 日中取引は、米国債の利回り低下を受けて999.00ドルまで上昇した。その後
は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の利下げに慎重な姿勢に変わりはなく、
戻りを売られると、984.50ドルまで下落した。
 9日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの15万5756オ
ンス、パラジウムは同変わらずの4万4094オンス。
今日の材料
・米ホワイトハウスは、米国内で発生しているパレスチナ自治区ガザに関連する抗議活
動にイランが乗じようとしていると非難し、こうした行為は容認できないと警告した。
・製造業での生成AI(人工知能)の導入ペースが予想より遅いことが、ルシッドワー
クスが10日に公表した調査結果で明らかになった。精度への懸念が理由という。
・ドイツ政府と通信事業各社が中国製部品を国内の第5世代(5G)移動通信システム
から今後5年間で段階的に排除する措置で原則合意した。
・イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は、同中銀
は利下げに近づいているが、サービス価格の上昇と賃金の伸びは依然として強いとの見
解を示した。
・5月の米卸売在庫は0.6%増と、前月発表された速報値および市場予想と一致し
た。堅調に増加したことで、在庫投資が第2四半期の経済成長の下支えとなる公算が大
きい。
・米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、下院金融サービス委員会で、バラン
スシートの規模縮小には「まだかなりの道のりがある」とし、量的引き締め(QT)を
どこで停止するかはまだ不透明とした。
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