シカゴ大豆市況=総じて反発、玉整理基調のなか買い優勢も上げ幅は限定的

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/07   1,145.00    1,145.00    1,137.00    1,142.75     +  1.50
   2024/09   1,064.25    1,072.00    1,057.25    1,063.75        0.00
   2024/11   1,067.50    1,076.00    1,061.50    1,067.75     +  0.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        238,819         231,049        813,662 (-  1,145)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(7月4日までの週)
 大 豆:39万9300トン(事前予想レンジ:25万〜75万トン)
 大豆粕: 7万5900トン(事前予想レンジ:10万〜85万トン)
 大豆油:   6200トン(事前予想レンジ:5000〜2万5000トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(7月17日−7月21日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は総じて反発。終値の前営業日比は0.25セント安〜4.75セント高。中心
限月の11月限は0.75セント高の1067.75セント。

 12日発表の米農務省(USDA)月例需給報告を前に玉整理基調が強まり、買い優
勢となった。ただ、米国の大豆輸出は依然として停滞していることが重石となり、多く
の限月がわずかな上昇にとどまった。
 11月限は1067.50セントで取引を開始した後しばらくは1069〜1071
セントのレンジ内で高下していたが、シカゴの時間帯にかけて買い戻す動きが広がり一
時は1076セントまで浮上した。ただ、終盤には売り崩されて1061.5セントま
で一気に軟化。安値を買い拾われて辛うじてプラスサイドに転じて終えた。

 米農務省(USDA)が発表した7月4日までの大豆週間純輸出成約高は39万
9300トンで前週の37万8700トンをやや上回ったが低迷の域を脱することはな
かった。今年度の累計純輸出成約高は4499万6800トンで前年度同期の5250
万4700トンを約14.3%下回っている。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ハリケーン「ベリル」の名残の低気圧が通過したことで概ね降雨
は止んでいる。今回の低気圧の通過に伴いミズーリ州南部から中部、からミシガン州南
部にかけての雨量は50〜100ミリを記録。この雨により一部で洪水が発生したもの
の、この雨は全体的に恵みの雨となった。11日朝にはイリノイ州北部およびその周辺
地域で降雨が発生。
 今後数日は全国的に気温が上昇し、13日から15日にかけてプレーンズ北部および
中部、コーンベルト西部および南部では最高気温が38℃前後に達する見込み。その一
方でプレーンズではこの5日間はほとんど降雨は発生しないだろう。6〜10日間予報
については7月16〜20日にかけて全国的に気温は平年並〜平年を上回るもよう。た
だ五大湖周辺地域では平年以下〜平年並となる見込み。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)

 米プレーンズでは、概ね降雨の発生は無いなか気温は平年を上回る水準まで上昇。ハ
イプレーンズ北部およびモンタナ州ではすでに熱波が広がっており10日には最高気温
は39℃まで上昇。プレーンズ北部全域では高温乾燥となり、冬小麦の成熟および収穫
には適した天気となっている。散発的に降雨が発生するなか気温が上昇していることで
春に作付された穀物の生育が促されている。
 米国南部では、大西洋沿岸南部に広がる低気圧の影響でフロリダ州の一部で降雨が発
生。大西洋沿岸中部でも散発的な降雨が発生。ただ南東部では干ばつが続いておりコー
ン及び大豆などの穀物にとって恵みの雨が必要となっている。
 大豆製品は、大豆油は大豆高に支援されて買い優勢となったが大豆粕は期近3本以外
は軟調。大豆粕の期近12月限は前日比0.90ドル安の315.50ドル。
今日の材料
・コーンベルトではハリケーン「ベリル」の名残の低気圧が通過したことで概ね降雨
 は止む。
・ミズーリ州南部から中部、からミシガン州南部にかけての雨量は50〜100ミリ
 となり全体的に恵みの雨に。
・13日から15日にかけてプレーンズ北部および中部、コーンベルト西部および
 南部では最高気温が38℃前後に達する見込み。
・7月4日までの大豆週間純輸出成約高は39万9300トンで前週の37万
 8700トンをやや上回るも依然として低迷。

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