NY株式17日(NY時間13:19)(日本時間02:19) ダウ平均 41134.63(+180.15 +0.44%) ナスダック 18010.59(-498.75 -2.69%) CME日経平均先物 40295(大証終比:-785 -1.95%) きょうのNY株式市場、ダウ平均は6日続伸。半面、IT・ハイテク株に調整売りが強まっており、ナスダックは大幅反落。対象的な動きが見られている。出遅れや小型株へのローテーションは続いており、ダウ平均はサポートされている。 本日はこれまで上げを主導してきたAI関連の半導体株への売りが目立ち、ナスダックを押し下げている。バイデン政権が同盟国に対して、同国企業が中国への技術提供を継続すれば、貿易制限措置の利用を検討すると伝えたことが嫌気されている。また、トランプ氏が台湾防衛の責務が米国にあるのか疑問を呈したことで台湾のTSMCが下落していることも影を落としているようだ。 ダウ平均に関しては「過去2年間、S&P500に遅れをとっていた。しかしこの夏、ダウ平均には新しい風が吹いている。それは株高がIT・ハイテク企業という狭い範囲から、経済全体を通してより幅広い企業へと広がっていくという期待からだ」との声が出ている。 市場はFRBの利下げに楽観的になっており、短期金融市場では9月利下げの可能性を完全に織り込む動きが出ている。それは小型株や資金調達コストの高い企業に恩恵をもたらすと見ているようだ。 「投資家は文字通り、巨大IT株の利益確定売りを一部行って、よりシクリカルな企業を買っている。これは決算まで続いても不思議ではない」といったコメントも聞かれる。 ジョンソン&ジョンソン<JNJ>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。医療機器の売上は予想を下回ったものの、医薬品の販売が好調だった。ただ、通期の1株利益の見通しを下方修正した。 格安航空のスピリット航空<SAVE>が下落。第2四半期の暫定決算を公表しており、航空券以外の収入が予想を下回ったと発表した。売上高は約1.28億万ドルを予想。 工作キット、パーティーグッズなど日用品の廉価販売を手掛けるファイブ・ビロウ<FIVE>が大幅安。5-7月期(第2四半期)のガイダンスを公表し、1株利益の見通しを下方修正したほか、既存店売上高も予想を下回る見通しを示した。同社はアンダーソンCEOの退任も発表。 発電プラットフォームの開発を手掛けるブルーム・エナジー<BE>が上昇。コアウィーブ社にAIデータセンター向け電力ソリューションを提供すると発表した。コアウィーブ社はGPUに特化したクラウドプロバイダーで、エヌビディア<NVDA>が出資している。 半導体のテストおよびバーンイン装置を手掛けるエア・テスト・システムズ<AEHR>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。25年度の通期ガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示した。 半導体の下落の中で、インテル<INTC>が逆行高。同社株はこれまでのAIブームには乗れずに年初来で30%下落している。本日はむしろ出遅れ銘柄の見直し買いの対象になっているようだ。 引け後の決算ではユナイテッド航空<UAL>、アルコア<AA>が発表予定。 ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 156.81(+5.80 +3.84%) スピリット航空<SAVE> 2.85(-0.31 -9.71%) ファイブ・ビロウ<FIVE> 79.04(-23.03 -22.56%) ブルーム・エナジー<BE> 15.59(+0.51 +3.38%) エア・テスト<AEHR> 20.82(+3.98 +23.60%) インテル<INTC> 35.08(+0.74 +2.14%) マイクロン<MU> 120.78(-6.71 -5.26%) クアルコム<QCOM> 192.97(-16.68 -7.95%) ブロードコム<AVGO> 157.96(-11.42 -6.74%) アーム<ARM> 163.81(-14.97 -8.37%) スーパー・マイクロ<SMCI> 823.13(-53.83 -6.14%) アップル<AAPL> 228.48(-6.34 -2.70%) マイクロソフト<MSFT> 441.72(-7.80 -1.74%) アマゾン<AMZN> 186.77(-6.25 -3.24%) アルファベットC<GOOG> 182.67(-2.83 -1.53%) テスラ<TSLA> 249.43(-7.13 -2.78%) メタ<META> 462.09(-27.70 -5.66%) AMD<AMD> 163.23(-14.32 -8.07%) エヌビディア<NVDA> 118.24(-8.12 -6.42%) イーライリリー<LLY> 915.22(-26.38 -2.80%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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