NYプラチナ市況=反落、ドル安も戻りを売られる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)  1016.3     1042.2      1006.1      1008.1    -  3.4
         (25/ 1)  1027.5     1053.6      1018.7      1020.6    -  3.3
 パラジウム  (24/ 9)   958.50     979.00      949.00      954.20   -  2.60
         (24/12)   967.00     982.50      956.50      959.30   -  3.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          37,274         25,778        83,416       (+  1,021)
 パラジウム          3,711          5,051        24,616       (+    139)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,198.08  + 243.60
     前日  158.37/39   1.0902/04   ・ナスダック         17,996.93  - 512.41
     本日  156.23/25   1.0939/41   ・10年米国債利回り      4.15  -   0.00
・NY原油  (24/ 8)   82.85 + 2.09  ・SPDR保有金残高    842.02  +   5.49
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが3.4〜2.8ドル安、
中心限月の10月限が3.4ドル安、パラジウムが3.00〜2.50ドル安、中心限
月の9月限は2.60ドル安。
 プラチナ10月限は反落。時間外取引では、中国経済の先行き懸念などに上値を抑え
られた。欧州時間に入ると、ドル安を受けて買い戻し主導で上昇した。日中取引では、
金堅調につれ高となったのち、戻りを売られて急落した。
 パラジウム9月限は欧州時間に買い戻されたのち、日中取引で戻りを売られて軟調と
なった。
 プラチナ10月限は時間外取引を1011.0〜1036.0ドルのレンジで推移
し、前日比14.6ドル高の1026.1ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、
中国経済の先行き懸念などに上値を抑えられた。欧州時間に入ると、ドル安を受けて買
い戻し主導で上昇した。
 日中取引では、金堅調につれ高となり、1042.2ドルまで上昇した。その後は、
金に利食い売りが出るなか、戻りを売られて急落した。時間外取引の安値を割り込む
と、1006.1ドルまで下落した。
 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待や欧州時間からのドル安が支援要因となっ
た。また米金融当局者が利下げが「近づいている」と強調し、9月の利下げ見通しとな
ったが、金に利食い売りが出たことから戻りを売られた。
 パラジウム9月限は、時間外取引を957.50〜979.00ドルのレンジで推移
し、前日比10.20ドル高の967.00ドルとなった。9月限は高寄りしたのち、
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けて買い優勢となった。欧州時間に入る
と、ドル安を受けて上値を伸ばした。
 日中取引は、戻りを売られて軟調となった。金主導で下げ幅を拡大すると、時間外取
引の安値を割り込み、949.00ドルまで下落した。
 16日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの15万6056
オンス、パラジウムは同変わらずの4万4094オンス。
今日の材料
・バイデン米政権は、東京エレクトロンやオランダのASMLなどの企業が中国に半導
体最先端技術へのアクセスを提供し続けた場合、最も厳しい対中貿易制限を課すことを
検討していると同盟国に伝えた。
・6月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.0%上昇し、伸び率は5月から
横ばいとなった。市場予想は1.9%へと小幅に鈍化するみられていた。
・6月のユーロ圏消費者物価指数(確定値)は前年同月比2.5%上昇した。 速報値
から変わらず。
・6月の米一戸建て住宅の着工件数は年率換算で前月比2.2%減の98万戸と8カ月
ぶりの低水準となった。全体の住宅着工件数は3.0%増の135万3000戸。市場
予想の130万戸を上回った。
・6月の米鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が前月比0.4%上昇と市場予想の
0.2%上昇を上回った。5月分は前回発表の0.9%上昇から1.0%上昇に上方修
正された。全体の鉱工業生産は0.6%上昇。5月は0.9%上昇だった。
・レバノンに拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は17
日、イスラエルがレバノンの民間人に対する攻撃を続ければ、ヒズボラはイスラエルに
新たな攻撃を仕掛けると警告した。
・リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、ディスインフレが経済全体に広がりつつあ
るようで「非常に勇気づけられる」とし、「この傾向が続くことを期待したい」と述べ
た。
・ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、数カ月内に利下げが妥当となる可能性があ
ると言及した。
・米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、先週発表された6月の米消費者物価
指数(CPI)が前月比で約4年ぶりに下落したことを受け、2カ月連続で「非常に良
いニュース」が得られたと評価した。
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済活動は大多数の地域で小幅から控え
めなペースで拡大を維持したとの認識を示した。
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