【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反落。プラチナはニューヨーク安と円高 を受けて売り優勢で始まった。その後は軟調となったが、円高が一服すると、下げ一服 となった。パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時4分現在の前営業日比は、プラチナが102〜60円安、プラチナミニが 114.0〜63.5円安、プラチナスポットが22円高、パラジウムが出来ず。 午前11時4分現在の出来高は、プラチナが1万4237枚、プラチナミニが 1258枚、プラチナスポットが2212枚、パラジウムが0枚。 【プラチナはドル安も金反落で戻りを売られる】 プラチナは金反落などが圧迫要因になった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期 待を受けてドル安に振れた。また米金融当局者の利下げを示唆する発言が目立った。米 連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、先週発表された6月の米消費者物価指数 (CPI)が前月比で約4年ぶりに下落したことを受け、2カ月連続で「非常に良いニ ュース」が得られたと評価した。 中国経済の先行き懸念もプラチナの上値を抑える要因である。バイデン米政権は、東 京エレクトロンやオランダのASMLなどの企業が中国に半導体最先端技術へのアクセ スを提供し続けた場合、最も厳しい対中貿易制限を課すことを検討していると同盟国に 伝えた。一方、中国共産党の第20期中央委員会第3回総会(3中総会)でどのような 方針が示されるも確認したい。 プラチナ先限は5021円まで下落した。ニューヨーク安と円高が圧迫要因になっ た。円相場は介入観測を受けて1ドル=155円台半ばまで円高に振れた。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、もみ合い。朝方の997.63ドルから、もみ合い となった。 午前11時現在、プラチナは998.03ドル、パラジウムが958.91ドルで推 移。前営業日の大引け時点はプラチナが1001.94ドル、パラジウムが 965.79ドル。 MINKABU PRESS
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