[今日の視点]貴金属=金がまちまち、プラチナは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金がまちまちで寄り付く見通し。金はニューヨーク安と円安を受け、まち
まちの値動きとなろう。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となろう。プラチ
ナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は5.65ドル安の
2395.48ドル、銀が1セント高の2903セント、プラチナが13.46ドル安
の948.37ドル、パラジウムは11.91ドル安の902.00ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=156.97/99円で、前営業日の
大引け時点から0.30円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万2137円前後、銀は152.3円前後、プラチナ
は4840円前後、パラジウムは4700円前後。
【NY金は米国債の利回り上昇などが圧迫】
 金はきのうの海外市場では、米国債の利回り上昇などを受けて売り優勢となった。
 金は米国債の利回り上昇などが圧迫要因になった。バイデン米大統領が、大統領選挙
から撤退する意向を表明したことを受け、政治的な不確実性を見極めようとする動きが
出た。ペロシ元下院議長がハリス氏を支持すると表明した。撤退表明したバイデン氏に
ついて、共和党からは直ちに辞任すべきだとの声が上がった。辞任すれば副大統領のハ
リス氏に職務が引き継がれ、共和党のジョンソン下院議長が大統領継承第2位の地位を
得る。米大統領選に向けた動きを引き続き確認したい。
 銀はきのうの海外市場では、ドル高や金軟調が圧迫要因になったが、買い戻されて下
げ一服となった。
【プラチナはドル高や金軟調が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や金軟調が圧迫要因になった。
 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。バイデン米大統領が、大統領選挙か
ら撤退する意向を表明するなか、米国債の利回りが上昇した。また中国人民銀行は、経
済成長を後押しするため、主要な短期政策金利である7日物リバースレポ金利と銀行貸
出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想外に引き
下げた。中国経済に対する懸念が残ることもプラチナの下げ要因である。
<今日の予定>
・金融政策決定公表(トルコ中央銀行)
・米中古住宅販売統計 2024年6月(全米不動産協会)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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