貴金属は、金が反発して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優勢 となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安と円高を受けて軟 調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は18.25ドル高 の2408.74ドル、銀が37セント高の2917セント、プラチナが1.23ドル 高の946.33ドル、パラジウムは23.69ドル高の925.21ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=155.63/65円で、前営業日の 大引け時点から0.88円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万2088円前後、銀は150.0円前後、プラチナ は4790円前後、パラジウムは4600円前後。 【NY金は米国債の利回り低下などが支援】 金はきのうの海外市場では、米国債の利回り低下などを受けて買い優勢となった。 金は米国債の利回り低下などが支援要因になった。6月の米中古住宅販売戸数は年率 換算で前月比5.4%減の389万戸だった。昨年12月以来の低水準で、市場予想の 400万戸を下回った。 パレスチナのイスラム組織ハマスや自治政府主流派ファタハなど複数の組織が、分断 を終結させ統一政府を発足させることで合意した。中国外務省が発表した。イスラエル のネタニヤフ首相は、ガザで拘束されている人質の家族に対し、解放に向けた合意に近 づいている可能性があるとの認識を示した。ネタニヤフ首相は今夜、米議会で演説を行 い、25日にバイデン大統領と会談する予定。またトランプ前大統領は、ネタニヤフ首 相と26日に会談すると明らかにした。 世論調査から、11月の米大統領選に向けて民主党の大統領候補となる見込みのハリ ス副大統領の支持率が、共和党の大統領候補に指名されたトランプ前大統領を2%ポイ ントリードしていることが分かった。一方、JPモルガン・プライベートバンクのリチ ャード・マディガン最高投資責任者(CIO)は、米大統領選挙に向けて民主・共和両 党が掲げる政策はともに国債発行や財政赤字増につながる可能性があり、インフレを上 昇させ、債券市場に悪影響を与える可能性があると述べた。 銀はきのうの海外市場では、ドル高を受けて売り優勢となったが、欧州時間に下げ一 服となった。 【プラチナはドル高で戻りを売られる】 プラチナはきのうの海外市場では、欧州時間に買い戻されたが、ドル高を受けて戻り を売られた。 プラチナはドル高が圧迫要因になった。欧州中央銀行(ECB)の9月利下げの見方 を受けてユーロ安に振れた。市場では、ECBの利下げに対する見方は慎重すぎるとの 見方が出ている。また中国経済に対する懸念も下げ要因である。 <今日の予定> ・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2024年7月速報(Markit) ・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年7月速報(Markit) ・米卸売在庫 2024年6月速報値(商務省) ・米新築住宅販売 2024年6月(商務省) ・政策金利発表(カナダ銀行) MINKABU PRESS 東海林勇行
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