【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における7月 23日時点の大口投機家の売り越しは308万6346枚となり、前週の334万 3843枚から縮小した。取組高合計は4487万9157枚となり、前週から1万 5574枚(0.03%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が2.5%減、債券 合計が0.1%増、為替合計が2.8%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 1.4%増、エネルギー合計は1.8%減、金属合計は2.9%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で買い戻しが手じまい売 りを上回って買い越しに転じ、債券で新規買い、買い戻しが入って売り越しを縮小し た。為替は新規買い、買い戻しが入って売り越し(ドル買い)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、第2四半期の米国内総生産(GDP)速報値が予想以上となったが、インフ レ鈍化が示された。6月の米個人消費支出(PCE)価格指数の伸びも鈍化し、来週の 米連邦公開市場委員会(FOMC)で9月の利下げが示唆されるとの期待感が高まっ た。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が10万7108枚売り越し(前週15万 1072枚売り越し)、ユーロは3万5906枚買い越し(同2万4749枚買い越 し)、英ポンドは14万2183枚買い越し(同13万2902枚買い越し)となっ た。ユーロは新規買い、買い戻しが入って買い越しを拡大した。 商品市場では、原油が中国人民銀行の予想外の利下げで需要減少に対する懸念が高ま ったことやガザの停戦期待を受けて売り優勢となった。貴金属市場では、金が米連邦準 備理事会(FRB)の利下げ期待を受けて押し目を買われる場面も見られたが、中国経 済に対する懸念や予想以上の米国内総生産(GDP)を受けて一段安となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が27万5998枚買い越し(前 週28万7601枚買い越し)に縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。ニュ ーヨーク金は27万3074枚買い越し(同28万5024枚買い越し)、ニューヨー ク・プラチナは1万2208枚買い越し(同2万1948枚買い越し)に縮小した。金 は手じまい売り、新規売りが出て、プラチナは手じまい売りが買い戻しを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが22万1952枚売り越し(前週23万 8816枚売り越し)、大豆は13万8423枚売り越し(同16万1503枚売り越 し)に縮小した。コーン、大豆ともに新規買い、買い戻しが入った。前週のコーンは、 小麦高や強気の輸出成約高が支援要因になったが、産地の降雨見通しなどを受けて上げ 一服となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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