[今日の視点]貴金属=金はまちまち、プラチナは続伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金がまちまちで寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安と円安を受け、
まちまちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高
を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は9.85ドル安の
2384.77ドル、銀が24セント安の2788セント、プラチナが5.40ドル高
の950.60ドル、パラジウムは3.73ドル安の905.50ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=153.86/88円で、前営業日の
大引け時点から0.52円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万1840円前後、銀は140.0円前後、プラチナ
は4745円前後、パラジウムは4600円前後。
【NY金はドル高で戻りを売られる】
 金はきのうの海外市場では、米国債の利回り低下が一服したことやドル高を受けて戻
りを売られた。
 金は米国債の利回り低下が一服したことやドル高が圧迫要因になった。米連邦準備理
事会(FRB)の利下げ期待が強いが、ニューヨークの日中取引で米国債の利回り低下
が一服した。ドル高も圧迫要因となり、金に手じまい売りが出た。目先は日銀金融政策
決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)が焦点である。
 レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラとイスラエルとの間の緊張が高まる
中、複数のイスラエル当局者は、ヒズボラに打撃を与えたいとしながらも、イスラエル
の対応が中東での全面戦争につながることはないと述べた。イランのペゼシュキアン大
統領はフランスのマクロン大統領と電話会談を行い、イスラエルによるレバノンへのい
かなる攻撃もイスラエルにとって深刻な結果をもたらすと伝えた。
 銀はきのうの海外市場では、ドル高や金反落を受けて戻りを売られた。
【NYプラチナは買い戻し主導で上昇】
 プラチナはきのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が強い
なか、買い戻し主導で上昇した。
 プラチナは買い戻し主導で上昇した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が強
い。ただ米国債の利回り低下が一服したことやドル高に振れたことが上値を抑える要因
である。目先は日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)が焦点であ
る。
<今日の予定>
・労働力調査(失業率) 2024年6月(総務省)
・金融政策決定会合(日本銀行、31日まで)
・独国内国内総生産 2024年4-6月期速報(連邦統計庁)
・独消費者物価指数 2024年7月速報(連邦統計庁)
・ユーロ圏域内総生産 2024年4-6月期速報(EUROSTAT)
・米ケース・シラー住宅価格指数 2024年5月(S&P)
・米消費者信頼感指数 2024年7月(カンファレンスボード)
・米連邦公開市場委員会(FRB、31日まで)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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