NYプラチナ市況=反発、株高でリスク回避は一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)   919.2      933.4       913.5       920.2    +  4.7
         (25/ 1)   929.7      943.4       924.2       931.0    +  5.0
 パラジウム  (24/ 9)   837.00     865.00      825.00      860.40   + 34.30
         (24/12)   847.50     870.00      832.00      866.30   + 33.80
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          30,452         58,267        81,711       (+  2,803)
 パラジウム          6,381         10,868        30,552       (+    228)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,997.66  + 294.39
     前日  144.21/23   1.0949/51   ・ナスダック         16,366.86  + 166.78
     本日  144.26/28   1.0929/31   ・10年米国債利回り      3.89  +   0.13
・NY原油  (24/ 9)   73.20 + 0.26  ・SPDR保有金残高    844.90  -   0.57
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比は、プラチナが9.1〜4.4ドル高、
中心限月の10月限が4.7ドル高、パラジウムが33.80〜34.30ドル高、中
心限月の9月限は34.30ドル高。
 プラチナ10月限は反発。時間外取引では、リスク回避の動きが一服したことを受け
て買い優勢となったが、ドル高や金反落に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、株高
が下支えになった。日中取引では、米国債の利回り上昇や金軟調が圧迫要因になった
が、株高を受けて地合いを引き締めた。
 パラジウム9月限はドル高や米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られたが、日中取
引では株高を受けて買い戻された。
 プラチナ10月限は時間外取引を916.6〜928.4ドルのレンジで推移し、前
日比3.7ドル高の919.2ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、リスク回避
の動きが一服したことを受けて買い優勢となったが、ドル高や金反落に上値を抑えられ
た。欧州時間に入ると、株高が下支えになった。
 日中取引では、米国債の利回り上昇や金軟調が圧迫要因になり、913.5ドルまで
下落した。その後は、株高を受けて地合いを引き締めると、時間外取引の高値を突破
し、933.4ドルまで上昇した。
 7月の米ISM非製造業総合指数が予想以上に上昇し、リスク回避の動きが一服し
た。ただ米国債の利回り上昇やドル高に上値を抑えられた。一方、今回の世界的な株安
は「キャリートレード」の巻き戻しの影響が大きいとみられている。キャリートレード
は日本円やスイスフランなど低金利の通貨で調達した資金を高利回りの資産に投資す
る。UBSは円キャリートレードの巻き戻しについて、まだ続くという見通しを示し
た。
 パラジウム9月限は、時間外取引を825.00〜853.00ドルのレンジで推移
し、前日比8.90ドル高の835.00ドルとなった。9月限は高寄りしたのち、リ
スク回避の動きが一服したことが支援要因になったが、ドル高や他の貴金属の軟調を受
けて戻りを売られた。
 日中取引は、米国債の利回りが上昇したが、株高を受けて買い戻された。時間外取引
の高値を突破すると、865.00ドルまで上昇した。
 5日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの15万5507オ
ンス、パラジウムは同変わらずの4万3893オンス。
今日の材料
・6月の独鉱工業受注指数は前月比3.9%上昇し、予想を上回る伸びとなった。市場
予想は0.5%の上昇だった。
・7月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は55.3と、前月の52.2から急
上昇し、2022年5月以来の高水準となった。市場予想(52.8)を大幅に上回っ
た。
・UBSのアナリストは、世界市場に波及した円キャリートレードの巻き戻しについ
て、現時点で50%程度完了した段階と推定し、まだ続くという見通しを示した。
・米ニューヨーク連銀の報告書によると、第2四半期の米家計債務は0.6%増の17
兆8000億ドルだった。延滞率は安定的に推移し、借り手がなお健全な状況である様
子も示した。
・6月の米貿易収支の赤字額は前月比2.5%(19億ドル)減の731億ドルだっ
た。赤字幅は3カ月ぶりに縮小した。市場予想は725億ドルの赤字だった。
・ロシアのプーチン大統領は、イスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者の暗殺を巡るイ
ランの対応について、イスラエル民間人への攻撃を控え、抑制的に行うようイラン最高
指導者のハメネイ師に伝えた。
・レバノンの親イラン武装組織ヒズボラの指導者ナスララ師は、イスラエルの攻撃に対
しヒズボラは強力かつ効果的に対応すると表明した。
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