金・銀午前=金が反落、NY安も円安で下げ一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反落。ニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安に振
れたことを受けてプラスサイドに転じたが、円安が一服すると、戻りを売られた。銀の
商いは成立しなかった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が36〜10円安、金ミニが138.5
〜28.0円安、ゴールドスポットが158円高、銀が出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、金が4万2233枚、金ミニが1万3700枚、ゴ
ールドスポットが3989枚、銀が0枚。
【NY金はドル高や米国債の利回り上昇が圧迫】
 金はドル高や米国債の利回り上昇が圧迫要因になった。リスク回避の動きが一服し、
株高に振れたが、景気減速懸念が後退したことから米国債の利回りが上昇し、ドル高に
振れた。今回の世界的な株安は「キャリートレード」の巻き戻しの影響が大きいとみら
れている。予想以下の米雇用統計で日経平均株価の急落は説明できないとされた。キャ
リートレードは日本円やスイスフランなど低金利の通貨で調達した資金を高利回りの資
産に投資する。UBSは円キャリートレードの巻き戻しについて、まだ続くという見通
しを示した。金ETF(上場投信)に安値拾いの買いが入ったことは下支え要因であ
る。
 米ニューヨーク連銀の報告書によると、第2四半期の米家計債務は0.6%増の17
兆8000億ドルだった。延滞率は安定的に推移し、借り手がなお健全な状況である様
子も示した。
 ロシアのプーチン大統領は、イスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者の暗殺を巡るイ
ランの対応について、イスラエル民間人への攻撃を控え、抑制的に行うようイラン最高
指導者のハメネイ師に伝えた。レバノンの親イラン武装組織ヒズボラの指導者ナスララ
師は、イスラエルの攻撃に対しヒズボラは強力かつ効果的に対応すると表明した。
 金先限は1万1312円で戻りを売られた。円安が支援要因になったが、円安が一服
すると、戻りを売られた。円相場は1ドル=144円台前半で円高が一服し、147円
台半ばまで円安に振れた。内田日銀副総裁のハト派発言を受けて円安となった。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、ドル高や米国債の利回り上
昇を受けて売り優勢となった。アジア市場は、朝方の2386.71ドルから、軟調と
なった。
 午前11時現在、2384.42ドルで推移。銀は2701セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2397.01ドル、銀が2682セント。

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