【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが上昇。プラチナはニューヨーク高と円安 を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安が一服したが、ドル建て現物相場の堅調 を受け、もみ合いとなった。パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時3分現在の前営業日比は、プラチナが20〜120円高、プラチナミニが 97.0〜124.0円高、プラチナスポットが220円高、パラジウムが出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、プラチナが6992枚、プラチナミニが640枚、 プラチナスポットが1617枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナは株高が支援】 プラチナは米新規失業保険申請件数の減少や金堅調が支援要因になった。米新規失業 保険申請件数の減少を受けて米国債の利回りが上昇し、ドル高に振れたが、市場に安心 感が戻ったことから株高に振れ、プラチナの支援要因になった。今後発表される経済指 標を確認したい。 中国乗用車協会(CPCA)が発表した7月の自動車販売台数は全体で173万台と 前年比3.1%減となり、4カ月連続で減少した。不動産市場の危機が長びいて景気が 勢いを欠き、消費者信頼感が低迷している。電気自動車(EV)など新エネルギー車の 比率は50.7%となった。米エネルギー情報局(EIA)によると、第1四半期の米 自動車販売に占めるEVとハイブリッド車の割合は18%だった。 プラチナ先限は4475円まで上昇した。ニューヨーク高と円安が支援要因になっ た。円相場は1ドル=147円台後半で円安が一服した。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の937.22ドルから、ドル安を受け て買い戻された。 午前11時現在、プラチナは941.73ドル、パラジウムが927.40ドルで推 移。前営業日の大引け時点はプラチナが926.45ドル、パラジウムが897.40 ドル。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。