[今日の視点]貴金属=金・プラチナが円高を背景に売り優勢で寄り付き

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金、プラチナが総じて売り優勢で寄り付く見通し。金はニューヨーク小幅
続伸を受けてドル建て現物相場が2464ドル台で推移い、前日の東京時間より小幅高
だが、1ドル=146円台後半の円高から、序盤は売り優勢。プラチナはニューヨーク
小幅安も現物価格は939ドル台で推移し、前日の東京時間より小幅高だが、円高を背
景に序盤は売り優勢で推移予想。売り一巡後は下値を切り上げもプラスサイドに浮上す
るには円相場が147円台に下落する必要がある。今夜、7月の米消費者物価指数
(CPI)の発表を控え、出来高は伸び悩みか。銀は玉の出方次第だが、ニューヨーク
安、円高もドル建て現物相場は前日の東京時間より上昇。売り優勢も下げは限定的か。
パラジウムは出来ずの状態を継続。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は3.95ドル高の
2465.22ドル、銀が21セント高の2785セント、プラチナが3.28ドル高
の938.00ドル、パラジウムは24.31ドル高の940.67ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=146.80/82円で、前営業日の
大引け時点から0.88円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万1677円前後、銀は132.0円前後、プラチナ
は4425円前後、パラジウムは4400円前後。
【JPX金先限は1万16500円水準で下げ渋りか】
 金はきのうの海外市場では、米国債の利回り低下、ドル安から買い優勢。ニューヨー
ク金期近12月限は時間外取引で2498.2ドルまで押し目を形成。日中取引は7月
の米生産者物価指数(PPI)が事前予想を下回り、インフレ鈍化傾向から米10年債
の利回りが低下、ドル安が追い風となった。
 JPX金の夜間取引は売り優勢。先限は夜間取引で1万1647円まで下落。1万
1674円に戻して引けた。日中取引は1万16500円水準で下げ渋りか。
【プラチナはNYの引け後、現物相場は一時942ドル台に上昇】
 プラチナはきのうの海外市場では、ニューヨーク期近10月限が950ドルが抵抗線
となり、手じまい売り先行もよう。銀の軟化も嫌気されたとみられ、小幅安で引けた。
ただニューヨークプラチナ市場の引け後、ドル建て現物相場は一時942ドル台まで上
昇。現在、938ドル台で推移しているが、アジア時間中に940ドル台を回復できる
かに注目。940ドル台を回復することが出来ればJPXプラチナも期先から地合いを
引き締めると予想。
<今日の予定>
◆ ニュージーランド ◆
【経済】11:00 政策金利公表(NZ準備銀行)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 国内総生産 2024年4-6月期改定(EUROSTAT)
【経済】18:00 鉱工業生産 2024年6月(EUROSTAT)
◆ フランス ◆
【経済】15:45 消費者物価指数 2024年7月確報(INSEE)
◆ イギリス ◆
【経済】15:00 消費者物価指数 2024年7月(国立統計局)
【経済】15:00 小売物価指数 2024年7月(国立統計局)
【経済】15:00 生産者物価指数 2024年7月(国立統計局)
◆ 南アフリカ ◆
【経済】20:00 小売売上高 2024年6月(南アフリカ統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】21:30 消費者物価指数 2024年7月(労働省)
【工業】23:30 週間石油統計(EIA)
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。