NYプラチナ市況=続伸、米利下げ見通しで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)   970.6      987.6       965.2       972.7    +  6.6
         (25/ 1)   980.5      997.0       975.4       983.2    +  6.8
 パラジウム  (24/ 9)   952.00     964.50      943.00      960.20   + 17.70
         (24/12)   953.00     967.50      945.50      962.60   + 17.40
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          24,918         19,615        78,158       (-    628)
 パラジウム         12,249         15,862        27,387       (+     76)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,240.52  +  65.44
     前日  144.37/38   1.1192/94   ・ナスダック         17,725.77  - 152.02
     本日  144.51/53   1.1161/63   ・10年米国債利回り      3.81  +   0.01
・NY原油  (24/10)   77.42 + 2.59  ・SPDR保有金残高    856.12  -   1.73
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが5.8〜8.2ドル高、
中心限月の10月限が6.6ドル高、パラジウムが17.40〜23.10ドル高、中
心限月の12月限は17.40ドル高。
 プラチナ10月限は続伸。時間外取引では、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時
間に入ると、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや金堅調を受けて買い優勢と
なった。日中取引では、序盤の買い一巡後は米耐久財受注の増加を受けて上げ一服とな
った。
 パラジウム12月限は米耐久財受注の増加を受けて上げ一服となったが、他の貴金属
の堅調を受けて押し目を買われた。
 プラチナ10月限は時間外取引を965.2〜980.5ドルのレンジで推移し、前
日比13.9ドル高の980.0ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、ドル安一
服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通
しや金堅調を受けて買い優勢となった。
 日中取引では、買い戻されて987.6ドルまで上昇した。その後は、米耐久財受注
の増加を受けて上げ一服となり、967.7ドルまで下落した。
 7月の米耐久財受注は前月比9.9%増と、前月の6.9%減からプラスに転じ、市
場予想の5.7%増も上回った。ただ米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変
わりはなかった。米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、景気悪化なら解雇増のリ
スクを指摘した。米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、利下げに動く「時期
が到来している」と述べた。
 パラジウム12月限は、時間外取引を945.50〜956.00ドルのレンジで推
移し、前日比9.80ドル高の955.00ドルとなった。12月限は高寄りしたの
ち、ドル安一服を受けて上げ一服となった。欧州時間に入ると、他の貴金属の堅調を受
けて買い戻された。
 日中取引は、買い戻されて967.50ドルまで上昇した。その後は、耐久財受注の
増加を受けて上げ一服となり、951.0ドルまで下落したが、ドル高一服を受けて買
い戻された。
 23日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比403オンス減の15万
2497オンス、パラジウムは同変わらずの4万3893オンス。
今日の材料
・8月の独IFO業況指数は86.6で、前月の87.0から低下した。これで3カ月
連続の低下。製造業の状況が一段と悪化するとともに、サービス業も悪化した。景気回
復期待が後退している。
・カナダのトルドー首相は、中国から輸入する電気自動車(EV)に対し100%の関
税を課すと発表した。
・7月の米耐久財受注は前月比9.9%増と、前月の6.9%減からプラスに転じ、市
場予想の5.7%増も上回った。従来の発表値は6.7%減だった。民間設備投資の先
行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は0.1%減。6月の
0.5%増(0.9%増から下方改定)から予想外に減少し、第3四半期初めまで続い
た設備投資の勢いの衰えを示唆した。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、米国の企業は現在、採用を抑制すると同
時に解雇も抑制しているが、こうしたアプローチは長続きしない可能性が高いとし、景
気が悪化すれば解雇が増えるリスクがあるとの考えを示した。
・米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、利下げに動く「時期が到来してい
る」と述べた。
・米国防総省のパトリック・ライダー報道官は、イランとその代理勢力によるイスラエ
ルに対する攻撃の脅威はなお存在していると述べた。
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