NY金・銀市況=金が小反落、米CPI発表後のドル高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/10)  2522.0     2534.4      2505.7      2519.0     -  0.5
          (24/12)  2545.7     2558.0      2529.0      2542.4     -  0.7
   銀     (24/12)  2872.5     2921.5      2839.0      2892.8     + 31.4
         (25/ 3)  2906.5     2957.5      2877.5      2929.4     + 31.2
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           195,830       160,381       511,501        (+  5,025)
  銀           70,840        48,957       128,959        (+    354)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          40,861.71  + 124.75
     前日  142.38/39   1.1023/25   ・ナスダック         17,395.53  + 369.65
     本日  142.36/38   1.1014/16   ・10年米国債利回り      3.66  +   0.01
・NY原油  (24/10)   67.31 + 1.56  ・SPDR保有金残高    864.46  +   1.72
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は小反落、銀は反発。終値の前日比は金は0.7〜0.2ドル安、中
心限月の12月限が0.7ドル安、銀が30.2〜31.9セント高、中心限月の12
月限は31.4セント高。
 金12月限は小反落。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入
ると、買い戻されて上値を伸ばしたが、買い一巡後は上げ一服となった。日中取引で
は、米消費者物価指数(CPI)発表後のドル高を受けて売り優勢となった。
 銀12月限は米消費者物価指数(CPI)発表後のドル高を受けて上げ一服となった
が、買い戻されて値を戻した。
 ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では2543.6〜2558.0ドルの
レンジで推移、前日比7.9ドル高の2551.0ドルとなった。12月限は高寄りし
たのち、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入ると、買い戻されて上値を伸ばし
たが、買い一巡後は上げ一服となった。
 日中取引では、米消費者物価指数(CPI)発表後のドル高を受けて売り優勢となっ
た。時間外取引の安値を割り込み、2529.0ドルまで下落した。売り一巡後は株高
などを受けて買い戻されたが、2549.0ドルで戻りを売られた。
 8月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.5%上昇した。前月の2.9%上昇
から伸びが鈍化し、2021年2月以来の小幅な伸びとなった。ただ基調インフレにな
お粘着性が見られることから、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシ
スポイント(bp)利下げが見込まれたことを受けてドル高に振れた。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で2863.0〜2921.5セントのレン
ジで推移し、前日比56.1セント高の2917.5セントとなった。12月限は高寄
りしたのち、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入ると、ユーロ高一服を受け、
もみ合いとなった。
 日中取引では、米消費者物価指数(CPI)発表後のドル高を受けて戻りを売られ
た。時間外取引の安値を割り込み、2839.0セントまで下落した。その後は、株高
を受けて買い戻され、2905.5セントまで値を戻した。
 9月10日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの1706万7337
オンス、銀は93万9787オンス減の3億0595万2280オンス。

今日の材料
・日銀の中川順子審議委員は記者会見で、先行きの政策金利のパスや緩和度合いの調整
ペースは今後の経済・物価・金融情勢次第であり、「現時点で金融市場の環境が不安定
なことを踏まえて、何ら予断を持っている状況ではない」と述べた。
・7月の英国内総生産(GDP)は、6月に続き2カ月連続で前月比横ばいとなり、市
場予想を下回った。前年比では1.2%増。市場予想は前月比0.2%増、前年比
1.4%増だった。
・7月の英貿易統計では、財輸出が欧州連合(EU)向け、EU域外向けともに大幅に
減少し、サービス輸出はわずかな増加にとどまった。
・7月の英鉱工業生産は前月比0.8%低下、前年比1.2%低下した。市場予想の前
月比0.4%上昇、前年比0.1%低下を下回った。
・ロシアのプーチン大統領は、西側諸国がロシアに対し導入した制裁措置への報復とし
て、ウラン、チタン、ニッケルなどの輸出制限を検討すべきだと述べた。
・8月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.5%上昇した。前月の2.9%上昇
から伸びが鈍化し、2021年2月以来の小幅な伸びとなった。コアCPIは同3.2
%上昇で前月と変わらず。
・米連邦準備理事会(FRB)は17〜18日に行われる米連邦公開市場委員会(FO
MC)で、25ベーシスポイント(bp)の利下げを開始する公算が大きいとみられ
る。基調インフレになお粘着性が見られることから、50bpの大幅利下げは控えられ
るとの見方が強い。
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