きょうの為替市場、NY時間に入ってドル売りの動きが出ており、ドル円は一時141円台まで戻り売りに押されていた。先ほど8月の米生産者物価指数(PPI)が発表になっていたが、発表後こそ上下動したものの、反応自体は限定的だった。 前日の米消費者物価指数(CPI)と本日のPPIを経て、来週のFOMCでは0.25%ポイントの通常利下げに留まるとの見方で市場のコンセンサスは固まったようだ。FRBの今後の利下げペースに関しても緩やかなものになるのではとの見方も出ている。ただ、ペースについては今後の米経済指標を待つ必要がありそうだ。 前日は米株式市場が序盤の急落から切り返したことで、市場のムードが上がり、ドル円も買戻しが活発化した。本日の東京市場でドル円は143円付近まで買い戻されていたが、上値が重い状況に変化はなさそうだ。 FRBのスタンス変更をきっかけに、ドル円は7月中旬以降下向きの流れが形成されているが、そのトレンドに変化はなさそうだ。前日は8月初旬の混乱時に付けた141.70円を下回り、140円台まで一気に下落していたが、その流れは継続していそうだ。目先は141.70円を再び試しに行くか注目される。 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。 12日(木) 現行付近にはなし MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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