海外市況サマリー(14日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2024/12 2,665.6   -10.7  シカゴ大豆  2024/11   996.00  - 9.50
NY銀     2024/12 3,131.6   -43.9  シカゴコーン 2024/12   408.25  - 7.50
NYプラ    2025/ 1 1,004.1   + 9.7  NY原油   2024/11    73.83  - 1.73
NYパラ    2024/12 1,031.90 -37.90  ドル・円               149.72  + 0.59
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は149.90円台まで上昇
 NY為替市場、ドル円は149円台後半での推移が続いた。一時149.95円付近
まで上昇し、150円に肉迫したものの150円台は付けていない。14日はコロンブ
スデーで米連邦法では祝日となっており、銀行休業日にもあたる。米国債市場も休場の
中、米経済指標の発表もなく手掛かり材料に乏しい日ではあったが、ドル買いの流れは
続き、ドル円はリバウンド相場を継続した。

 ハリス副大統領とトランプ前大統領の決選投票があと数週間に迫っており、投資家は
米大統領選挙に関心を向け始めている。ただ、まだどちらが勝つかは不透明な情勢。一
部からは、トランプ氏の勝利であればドル高とのシナリオも出ている。トランプ氏は関
税引き上げと自身が第1次政権時に制定した減税措置の大半を恒久的なものにしたいと
主張。第1次政権時のように欧州など他国への圧力も強める可能性もある。米国では財
政拡大路線からインフレが再上昇し、FRBの利下げサイクルが突然停止する可能性も
指摘されているようだ。
 一方、ハリス氏もトランプ氏ほどではないが、財政拡大が見込まれ、中東やウクライ
ナへの政策もバイデン政権の姿勢を引き継ぐと見られている。その意味ではこちらもド
ル高のシナリオなのかもしれないが、FRBの利下げサイクルは継続が期待されること
から、トランプ氏ほどのドル高にはならないと見られているようだ。
◎NY貴金属=総じて下落、ドル高が圧迫
 ニューヨーク金、銀は反落。
 金12月限は反落。時間外取引では、中国の財政政策の規模が不透明ななか、戻りを
売られたが、中国の軍事演習などを受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、堅調
となったが、ドル高に上値を抑えられた。日中取引では、コロンブスデーで米債券市場
が休場となるなか、ドル高に振れたことを受けて売り優勢となった。
 銀12月限はドル高や金軟調を受けて戻りを売られた。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは続落。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、時間外取引では、中国の財政政策の規模が
不透明ななか、戻りを売られたが、金堅調を受けて押し目を買われた。欧州時間に入る
と、ドル高に上値を抑えられた。日中取引では、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ
が見込まれるなか、買い戻されて堅調となった。
 パラジウム12月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて戻りを売られた。
◎LME=揃って反落、ドル高傾向や貴金属市況の大幅安を受け
 アルミ3カ月物は反落。2634ドルで小幅続伸で取引を開始した後も堅調地合いを
保ち、一時2640ドルの高値まで浮上。アジアの時間帯は上海株の堅調な足取りに下
値を支えられたが、欧州の時間帯以降は銅の軟調に追随する動きが広がり、2582ド
ルの安値まで軟化。その後は2605ドルを上値抵抗線とする安もみとなり、2600
ドル台を割り込んで引けを迎えた。
 銅3カ月物は大幅反落。9720ドルで反落で寄り付いた。アジアの時間帯は中国の
景気刺激策やこれを受けたアジア株高を受けて9784.50ドルまで値を切り上げる
場面があったが、コロンブスデーで米債券市場が休場となるなかドル高傾向が強まった
ことで軟化に転じた。貴金属市況の大幅安も手掛かりとなって地合いを緩め、一時は
9626ドルまで下落。11日の安値9693.50ドルを割り込んだ後、買い戻され
たものの、戻り待ちの売りに値を落とし、終値で9月23日以来の安値で引けた。
◎NY原油=続落、OPECは中国の需要見通しを下方修正
 ニューヨーク原油の期近は続落。
 中国の景気低迷懸念が相場を圧迫した。中国当局が一連の景気刺激策を発表している
が、悪化する経済を浮上させるには不十分とみられている。石油輸出国機構(OPE
C)が発表した月報で、今年や来年の需要見通しが下方修正されたことも重し。引き下
げは3ヶ月連続で、中国の需要見通しの下方修正がほぼ大半を占めている。
 改質ガソリンの期近2限月は反落。ヒーティングオイルの期近は続落。原油安が重し
となった。
◎シカゴ大豆・コーン=続落、ブラジル産地の降雨予想や小麦安などから
 大豆は軒並み続落。
 米農務省(USDA)発表の月例需給報告で乾燥した天候が続いていたにもかかわら
ずブラジルの24/25年度生産量見通しも前月と同量で据え置かれたことが引き続き
弱材料となった。また、ブラジル産地で降雨が予想されていることも重石となって大き
く値を落とし、11月限は終値ベースで1000セントを割り込んだ。

 コーンは揃って続落。
 米国及び黒海地域での降雨予想を受けて小麦が大きく値を落としたことが弱材料とな
り売り優勢で運ばれた。金、原油の軟調な足取りも重石となった。12月限は410セ
ントを割り込み9月23日以来の水準まで軟化した。
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