[10月14日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 10 月 7 日〜 10 月 10 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 ガソリン 先限 81,000 81,000( 7) 81,000( 7) 81,000 ±0 灯 油 先限 81,000 81,000( 7) 81,000( 7) 81,000 ±0 原 油 3月限 67,540 70,670( 8) 66,940(10) 69,490 +2,390 ====================================== 10 月 7 日〜 10 月 11 日 <海外原油> 週間4本値 始 値 高 値 安 値 終値 前週末比 NY原油 11 月限 74.40 78.46( 8) 71.53( 9) 75.56 +1.18 ブレント原油 12 月限 78.07 81.16( 7) 75.15( 9) 79.04 +0.99 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 11日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 148.77 前週末比 2.73円の円安 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週のレビュー】イスラエルのイラン攻撃に注目。急騰含みも乱高下の可能性。ニュ ーヨーク原油11月限の目先の上値目標としては、9月24日の高値72.40ドルか ら10月1日の安値66.33ドルまでの下げ幅の1.382倍戻しの74.72ド ル、それを抜けると、75ドルの節目、さらに1.618倍戻し76.15ドル、2倍 戻しの78.47ドル辺りが挙げられるとした。 【NY原油は乱高下、V字型の切り返し】 ニューヨーク原油11月限は8日に78.46ドルの高値を付け、前回の当欄で指摘 した2倍戻しの78.47ドルをほぼ達成した後、いったん急反落し9日に71.53 ドルの安値を付けた。しかしその安値からはV字型の切り返しとなり、10日の高値は 76.24ドルまで戻している。本稿執筆時の11日午後には75ドル台後半で推移し ている。 乱高下となっているが、目先の上値目標は、8日の高値78.46ドルから9日の安 値71.53ドルまでの下げ幅の78.6%戻しの76.98ドル、全値戻しの 78.46ドル、1.236倍戻し80.10ドル、1.382倍戻し81.11ド ル、1.618倍戻しの82.74ドル、2倍戻しの85.39ドル辺りとなる。 なお日柄的には、17日の満月辺りが天井を付ける時間帯になる可能性がある。なお 今回の上昇の起点(安値)は3日の新月の2営業日前である1日から始まっている。 材料的には、10月に入ってから続くイスラエルとイランの一触即発の緊迫で、目先 はイスラエルのイラン報復攻撃がいつ出て来るのかが注目される。加えてここに来て米 フロリダ半島に上陸したハリケーン「ミルトン」も供給懸念を浮上させている。 前者に関しては、バイデン米大統領が9日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会 談して、イランへの報復について自制を求めたことが報じられているものの、ほぼイス ラエルのイラン攻撃は既定路線と見られ、原油相場にとっては、攻撃対象に石油施設が 含まれるか否かが焦点となりそうだ。 前回の当欄でも指摘したが、イラン原油輸出の90%を担うカーグ島が攻撃された場 合は強気のインパクトは最大のものとなろう。イランのパクネジャド石油相が6日、カ ーグ島を訪問したことも報じられている。調査会社、タンカートラッカーによると、カ ーグ島では現在も原油積み出しが行われているものの、空荷のタンカーは別の場所に移 送されているという。 また調査会社、オイル・プライスによると、イランはイスラエルから石油施設への攻 撃を受けた場合、報復としてイスラエルのガス田を攻撃する可能性が指摘されており、 イスラエルの方が代償が大きくなると指摘する声もある。 ちなみに9月のイランの原油生産量は日量320万バレルと8月より同20万バレル 減少している。 後者のハリケーンに関しては、基本的には一過性の材料で終わる可能性が高いと見ら れるが、石油施設やパイプラインに被害が出るかどうかに注目したい。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は4万2000ドル台で過去最高値を 更新する展開となっている。 ドルインデックスは、10月に入りドル高が顕著となり、102ポイント台後半まで 戻して来た。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油の6番限である3月限は10月に入ってからの上昇も、7万円の節目を上値 抵抗として上げつかえの様相となっている。 ガソリン先限は名目値で8万1000円の横ばいが続いている。 【NY原油のテクニカル】 ニューヨーク原油11月限は乱高下。急落後の戻りで10日はボリンジャーバンド の2シグマ(76.28ドル辺り)を試すところまで上昇した。 <当面の予定> 13日【経済】中国消費者物価指数 2024年9月(国家統計局) 【経済】中国生産者物価指数 2024年9月(国家統計局) 14日【休日】スポーツの日 【経済】中国貿易収支 2024年9月(税関総署) 【休日】米コロンブスデー 【工業】石油輸出国機構(OPEC)月報 15日【経済】鉱工業生産指数 2024年8月確報(経済産業省) 【経済】小売業販売額 2024年8月確報(経済産業省) 【経済】ユーロ圏鉱工業生産 2024年8月(EUROSTAT) 【経済】独景況感指数 2024年10月(ZEW) 【経済】仏消費者物価指数 2024年9月確報(INSEE) 【経済】英雇用統計 2024年9月(国立統計局) 【経済】米製造業景況指数 2024年10月(ニューヨーク連銀) 【工業】国際エネルギー機関(IEA)月報 16日【経済】機械受注 2024年8月(内閣府) 【経済】英消費者物価指数 2024年9月(国立統計局) 【経済】英小売物価指数 2024年9月(国立統計局) 【経済】英生産者物価指数 2024年9月(国立統計局) 【経済】米住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】米輸出入物価指数 2024年9月(労働省) 【工業】米週間石油統計(API) 17日【経済】貿易収支 2024年9月速報(財務省) 【経済】第3次産業活動指数 2024年8月(経済産業省) 【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) 【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2024年9月確報(EUROSTAT) 【経済】ユーロ圏貿易収支 2024年8月(EUROSTAT) 【経済】ユーロ圏理事会結果公表(ECB) 【経済】米小売売上高 2024年9月(商務省) 【経済】米新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】米製造業景況指数 2024年10月(フィラデルフィア連銀) 【経済】米鉱工業生産・設備稼働率 2024年9月(FRB) 【経済】米企業在庫 2024年8月(商務省) 【経済】米対米証券投資 2024年8月(財務省) 【工業】米週間石油統計(EIA) 18日【経済】消費者物価指数 2024年9月(総務省) 【経済】中国住宅価格指数 2024年9月(国家統計局) 【経済】中国国内総生産 2024年7-9月期(国家統計局) 【経済】中国小売売上高 2024年9月(国家統計局) 【経済】中国鉱工業生産 2024年9月(国家統計局) 【経済】ユーロ圏国際収支 2024年8月(ECB) 【経済】英小売売上高 2024年9月(国立統計局) 【経済】米住宅着工・許可件数 2024年9月(商務省) 【商品】米建玉明細報告(CFTC) 【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ) MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。