NY原油市況=大幅続落、イスラエルの反撃が限定的との見方で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/11     71.51       72.12       69.71       70.58        - 3.25
  2024/12     71.14       71.57       69.20       70.01        - 3.23
  2025/01     70.78       71.17       68.89       69.64        - 3.17
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              684,441             1,692,605    ( + 8,972)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/11     218.77    - 8.65
                            2024/12     219.99    - 8.74
         改質ガソリン       2024/11     203.77    - 7.09
                            2024/12     200.74    - 7.24
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は大幅続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
3.25〜3.23ドル安。その他の限月は3.17〜2.36ドル安。
 米ワシントン・ポストなどが、イスラエルはイランに反撃するものの、石油や核関連
施設を標的としないと米国に伝えたことが手がかり。イスラエルのネタニヤフ首相がバ
イデン政権に通知したという。反撃は米大統領選までに実行されるとも伝わった。イス
ラエルがイランの軍事施設だけを標的とするならば、イスラエルが面目を保つだけの限
定的な攻撃内容となる可能性があり、イランの供給下振れ懸念が後退している。
 石油輸出国機構(OPEC)に続き、国際エネルギー機関(IEA)が2024年の
需要見通しを再び下方修正したことも重し。2024年の世界の需要の伸びは前年比で
日量90万バレル増から同86万バレル増に引き下げられた。中国の需要鈍化が背景。
ただ、2025年の世界の需要見通しは前年比で日量95万バレル増から同100万バ
レル増に上昇修正された。
 時間外取引から11月限は急落。一時69.71ドルまで下げ幅を広げ、中心限月と
して10月1日以来の安値をつけた。ただ、通常取引開始後は売りが一巡した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油安が重しとなった。
今日の材料
・イラン、シューシュタルの製油所で爆発
・イスラエルでは対空防衛システムの迎撃ミサイルが不足=英FT
・米国、イスラエルにガザ地区の人道状況を30日以内に改善するよう要求
・ガザ地区に人道支援が届かなければ米国はイスラエルへの武器供給を停止へ
・イスラエルはイラン国内の標的を決定、あとは時間の問題=報道
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