貴金属は、総じて続伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高と円安を受けて 買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高と円安を 受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は0.50ドル安の 2674.32ドル、銀が2セント高の3169セント、プラチナが1.90ドル高の 996.40ドル、パラジウムは10.61ドル高の1027.14ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.62/64円で、前営業日の 大引け時点から0.37円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万2895円前後、銀は155.5円前後、プラチナ は4795円前後、パラジウムは4900円前後。 【NY金は米国債の利回り低下が支援】 金はきのうの海外市場では、米国債の利回り低下を受けて買い優勢となった。 金は米国債の利回り低下が支援要因になった。9月の米輸入物価指数は前月比0.4 %下落し、2023年12月以来、最大の下落率となった。エネルギー製品や食品価格 の下落が背景。市場予想も0.4%下落だった。前年比では0.1%下落。8月の 0.8%上昇から下落に転じた。 9月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.7%上昇と、前月の2.2%上 昇から大幅に鈍化し、2021年4月以来の低い伸びとなった。市場予想は1.9%上 昇だった。イングランド銀行(英中央銀行)が来月、利下げを実施するとの観測が強ま った。 銀はきのうの海外市場では、米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢となっ たが、ドル高に上値を抑えられた。 【NYプラチナは米国債の利回り低下や金堅調が支援】 プラチナはきのうの海外市場では、米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢と なった。 プラチナは米国債の利回り低下や金堅調が支援要因になった。米輸入物価指数の下落 を受けて米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが強い。今夜の欧州中央銀行(E CB)理事会で利下げが決定されるとみられていることも支援要因である。 <今日の予定> ・貿易収支 2024年9月速報(財務省) ・ユーロ圏消費者物価指数 2024年9月確報(EUROSTAT) ・ユーロ圏貿易収支 2024年8月(EUROSTAT) ・理事会結果公表(ECB) ・米小売売上高 2024年9月(商務省) ・米新規失業保険申請件数(労働省) ・米製造業景況指数 2024年10月(フィラデルフィア連銀) ・米鉱工業生産・設備稼働率 2024年9月(FRB) ・米企業在庫 2024年8月(商務省) ・対米証券投資 2024年8月(財務省) MINKABU PRESS 東海林勇行
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