NY金・銀市況=続伸、中東情勢に対する懸念も上げ一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/12)  2736.3     2755.4      2728.5      2738.9     +  8.9
          (25/ 2)  2760.2     2779.4      2754.0      2763.4     +  9.1
   銀     (24/12)  3390.0     3448.5      3366.0      3407.8     + 84.4
         (25/ 3)  3431.0     3490.0      3412.0      3453.0     + 85.8
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           214,677       183,646       566,714        (+  8,956)
  銀          107,999       107,084       151,070        (+  9,490)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,931.60  - 344.31
     前日  149.47/49   1.0869/71   ・ナスダック         18,540.01  +  50.46
     本日  150.84/86   1.0814/16   ・10年米国債利回り      4.18  +   0.10
・NY原油  (24/12)   70.04 + 1.35  ・SPDR保有金残高    888.63  +   4.04
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は金は8.8〜10.8ドル高、中心限月
の12月限が8.9ドル高、銀が83.7〜94.2セント高、中心限月の12月限は
84.4セント高。
 金12月限は続伸。時間外取引では、中東情勢に対する懸念や米大統領選の不透明感
を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引
では、中心限月ベースでの史上最高値を更新したのち、米国債の利回り上昇やドル高を
受けて上げ一服となった。
 銀12月限は中東情勢に対する懸念や金堅調を受けて買い優勢となったが、日中取引
でドル高を受けて上げ一服となった。
 ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では2734.6〜2752.8ドルの
レンジで推移、前日比19.4ドル高の2749.4ドルとなった。12月限は高寄り
したのち、中東情勢に対する懸念や米大統領選の不透明感を受けて買い優勢となった。
欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。
 日中取引では、中心限月ベースでの史上最高値2755.4ドルを付けた。その後
は、米国債の利回り上昇やドル高を受けて上げ一服となると、利食い売りなどが出て
2728.5ドルまで下落した。
 イスラエルのネタニヤフ首相の自宅がドローン(無人機)で攻撃され、中東情勢に対
する懸念が高まった。また米大統領選の不透明感も金の支援要因になった。ただ米国債
の利回り上昇やドル高が上値を抑える要因になった。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で3374.0〜3435.0セントのレン
ジで推移し、前日比99.1セント高の3422.5セントとなった。12月限は高寄
りしたのち、中東情勢に対する懸念や金堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入
ると、ドル安一服に上値を抑えられた。
 日中取引では、金堅調につれ高となり、3448.5セントまで上昇した。その後
は、米国債の利回り上昇やドル高を受けて上げ一服となり、3366.0セントまで下
落した。
 10月18日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比64オンス減の1699万
2784オンス、銀は3万1596オンス増の3億0653万3034オンス。

今日の材料
・ドイツ財務省筋は、世界経済の見通しは依然として弱過ぎると指摘、世界経済は拡大
しているが、現在の課題を踏まえると成長が足りないとの認識を示した。
・米ダラス地区連銀のローガン総裁は、連邦準備理事会(FRB)は今後も追加利下げ
を行うと予想しており、FRBがバランスシートの縮小を進められない理由はないとの
考えを示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は、「デ
ィスインフレの道筋の基盤は堅実だとますます自信を深めて」おり、ユーロ圏のインフ
レ率は2025年にはECB目標に回帰する可能性が高いとの見解を示した。
・イングランド銀行(英中央銀行)のグリーン金融政策委員は、英中銀は利下げに対し
引き続き慎重に対応する必要があるとの考えを示した。
・米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、向こう数四半期にわたり「緩やかな」
利下げを予想しているとの見解を改めて示した。ただ、労働市場が急激に悪化すれば、
迅速な利下げを主張する可能性があるとした。
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