海外市況サマリー(21日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2024/12 2,738.9   + 8.9  シカゴ大豆  2024/11   981.00  +11.00
NY銀     2024/12 3,407.8   +84.4  シカゴコーン 2024/12   409.50  + 4.75
NYプラ    2025/ 1 1,016.8   - 7.7  NY原油   2024/12    70.04  + 1.35
NYパラ    2024/12 1,055.60 -29.30  ドル・円               150.79  + 1.32
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は150.80円台まで上昇
 NY為替市場はドル買いが優勢となり、ドル円は150円台後半まで上げ幅を拡大し
た。米国債利回りも上昇する中、ドル円は上値追いが強まっており、目先は151円台
前半に来ている200日線を試すか注目される。
 FRBの利下げペースは他の主要中銀と比べて緩やかなペースになるとの見方から、
市場のドル高への期待は根強い。一部からは11月FOMCで利下げが見送られるので
はとの観測も浮上していた。また、米大統領選や中東リスクに絡んだドル高も指摘され
ている状況。ドル円については日曜日の衆院選での自民党の苦戦が報じられており、政
治的な不安定が日銀の利上げに影響するのではとの見方も出ていた。
◎NY貴金属=金が続伸、中東情勢に対する懸念も上げ一服
 ニューヨーク金、銀は続伸。
 金12月限は続伸。時間外取引では、中東情勢に対する懸念や米大統領選の不透明感
を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引
では、中心限月ベースでの史上最高値を更新したのち、米国債の利回り上昇やドル高を
受けて上げ一服となった。
 銀12月限は中東情勢に対する懸念や金堅調を受けて買い優勢となったが、日中取引
でドル高を受けて上げ一服となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、金堅調や中国人民銀行の金利引き下げを受
けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安一服に上値を抑えられた。日中取引
では、金堅調につれ高となったが、米国債の利回り上昇やドル高を受けて利食い売りが
出た。
 パラジウム12月限は他の貴金属の堅調につれ高となったが、米国債の利回り上昇や
ドル高を受けて戻りを売られた。
◎LME=全面安、中国利下げを受けて一時は浮上も欧米株安で軟化
 アルミ3カ月物は反落。2615.50ドルで堅調に取引を開始。中国人民銀行によ
るローンプライムレートの引き下げを受けた銅高が手掛かりとなり、2656.50ド
ルまで浮上。その後、転売に値を落としたものの、2620ドルを割り込むと買い戻さ
れた。しかし終盤になり、欧米株式市場や銅の軟化に伴い急速に値を落とし、2592
ドルまで下落。この日の安値圏で低迷したまま取引を終了。
 銅3カ月物は反落。9646ドルで続伸して寄り付いた後、中国人民銀行が事実上の
政策金利であるローンプライムレートを1年物、5年物ともに0.25%と事前予想を
上回る引き下げを行ったことが手掛かりとなって9758ドルの高値まで浮上。転売に
値を落としながらも9690ドルを下値支持線とする底堅い足取りを維持した。しかし
欧州株安や、米株式市場がこれまでの上昇後で上げ一服感が強まり、ニューヨークダウ
が反落したことを受けて終盤に崩れて9548ドルの安値を記録。安値からの買い戻し
は限られ、この日の安値圏のまま引けを迎えた。
◎NY原油=反発、ネタニヤフ首相の自宅にドローン攻撃
 ニューヨーク原油の期近は反発。
 イスラエルのテルアビブ北部にあるネタニヤフ首相の自宅が無人機による攻撃を受け
たことから、パレスチナ自治区ガザやレバノンでイスラエル軍に軍事行動が続くとの見
方が強まった。緊迫を続ける中東情勢について、米大統領選を控えてバイデン米政権は
外交的な解決を目指す動きを再び強めている一方、イスラエルのイラン攻撃に関する機
密文書が米国から流出しており、終わり間際のバイデン政権にイスラエルでは不信感が
広がっている。エルサレム・ポストは、バイデン政権がイランに攻撃計画を漏らしたと
伝えている。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油高に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=総じて反発、中国の利下げや好調な輸出から買い優勢に
 大豆は揃って反発。
 大豆はこの日、中国人民銀行が事実上の政策金利であるローンプライムレートを1年
物、5年物ともに0.25%と事前予想を上回る引き下げを行ったことを受けて中国の
景気減速不安が後退したことに加え、同国からの需要増加期待が高まり買い優勢となっ
た。また、高水準の週間輸出検証高やデイリーでの大口輸出成約が発表されるなど、好
調な輸出も強気材料となって買い意欲が高まった。

 コーンは総じて反発。
 米農務省(USDA)の週間輸出検証高が100万トンに迫る99万トン台を記録し
たうえ、複数のデイリーの大口成約が発表されるなど好調な輸出を受けて買い優勢とな
った。ただ、米国産の収穫進展観測が圧迫要因となったことが上値抑制要因となって伸
び悩み、中心限月の12月限は410セント台を維持出来なかった。

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