シカゴコーン市況=総じて反発、輸出好調で買い優勢も収穫進展が上値を抑制

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/12    403.75      411.75      403.00      409.50      + 4.75
   2025/03    418.00      425.25      417.50      423.25      + 4.25
   2025/05    425.75      432.75      425.25      430.50      + 4.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       424,092        301,941        1,597,410 (-    342)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(10月17日までの週)
 コーン:99万9811トン(前週改定値:50万6616トン)
 小 麦:26万8375トン(前週改定値:38万0134トン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米農務省発表の週間コーン作付け進度報告(10月20日までの週)
 コーン:成 熟  :98%(前週94%、前年97%、平年95%)
     収 穫  :65%(前週47%、前年55%、平年52%)
     *作柄の発表は終了。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米気象庁発表の6−10日予報(10月27日−10月31日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 コーンは総じて反発。終値の前営業日比は変わらず〜4.75セント高。中心限月の
12月限は4.75セント高の409.50セント。
 米農務省(USDA)の週間輸出検証高が100万トンに迫る99万トン台を記録し
たうえ、複数のデイリーの大口成約が発表されるなど好調な輸出を受けて買い優勢とな
った。ただ、米国産の収穫進展観測が圧迫要因となったことが上値抑制要因となって伸
び悩み、中心限月の12月限は410セント台を維持出来なかった。
 12月限は403.75セントで取引を開始。その後はじり高となりながらも、欧州
の時間帯を終えるまでは407.50セントが上値抵抗線として意識された。シカゴの
時間帯を迎えると複数の大口成約を受けて一気に410セント台まで浮上。その後も強
気な輸出検証高が発表されたことに支えられて高もみとなり、この中で411.75
セントの高値を付けたが、終盤には転売が出て上げ幅を縮小。410セントを割り込ん
で終えた。
 米農務省(USDA)が発表した10月17日までの週のコーン週間輸出検証高は
99万9811トンで前週改定値の50万6616トンを大幅に上回った。今年度の
累計は579万4869トンで前年同期の443万6708トンを約31%上回っ
ている。
 USDAによると10月20日時点の成熟率は98%で前年の97%、平年の95%
を上回った。収穫率は65%で前年の55%、平年の52%を上回った。作柄の発表は
終了。
 USDAはいずれも24/25年度積みの、メキシコ向け16万9926トン、韓国
向け13万トン、仕向け地不明19万8192トンのコーンの大口成約を発表した。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは農家は収穫作業を積極的に実施。現在、中西部の天気は晴天が広が
るほか、最高気温は14〜26℃と農作業に適した状態が続いている。
 今後5日間はまとまった雨量を伴う降雨が発生する可能性は低く、農作業に適した天
気が続くだろう。ただ、表土の土壌水分の乾燥の改善は期待し難い。プレーンズ、中西
部などの一部地域では若干の降雨または降雪が見込まれるが、その量は少量にとどまる
だろう。今週は多くの地域で気温が大きく上昇することはない見込み。
 6〜10日間予報に関しては10月26日〜30日にかけて全国的に気温は平年を上
回る見通し。一方の雨量は中西部およびプレーンズの多くの地域では平年以下〜平年並
になると予想される。
 シカゴ小麦は小幅まちまち。期近3本が小幅続落。期近は、前週末に続いてロシアが
「BRICS穀物取引所」の創設を提案するとの報道に加え、米産地での降雨予測を受
けて乾燥懸念が後退するなか売り優勢となった。中心限月の12月限は前日比0.50
セント安の572.25セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 プレーンズでは一部地域では曇天が広がっているものの、季節外れの暖かな天気が広
がっている。ネブラスカ州からテキサス州西部にかけてのプレーンズ中南部ではにわか
雨または雷雨が発生。ただ、ほとんどの地域では気温が上昇するなか降雨は発生してい
ない。夏穀物の成熟および収穫には適しているものの、作付されたばかりの冬小麦が生
育するには土壌水分が不足した状態が続いている。
 米南部ではこれまでは低温だったものの気温が上昇して21日の最高気温は20〜3
2℃に達している。最も気温が高いのはメキシコ湾岸西部となっている。降雨の発生が
ない中、ハリケーン襲撃後の復旧作業が進められている。
今日の材料
・コーンベルトでは農家は収穫作業を積極的に実施。
・中西部の天気は晴天が広がるほか、最高気温は14〜26℃と農作業に適した状態
 が続く。
・10月17日までの週のコーン週間輸出検証高は99万9811トンで前週改定値
 の50万6616トンを大幅に上回る。
・10月20日時点の成熟率は98%で前年の97%、平年の95%を上回る。
・収穫率は65%で前年の55%、平年の52%を上回る。
・作柄の発表は終了。
・USDAはいずれも24/25年度積みの、メキシコ向け16万9926トン、
 韓国向け13万トン、仕向け地不明19万8192トンのコーンの大口成約を発表。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。