●短期見通し穀物、収穫圧力で上値重い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、ハーベスト・プレッシャーの織り込みが優勢の地合が続く見通し。
産地好天で収穫作業が順調に進んでおり、過去最高レベルの現物供給が見込まれてい
る。収穫期も終盤だが、400セント割れに向けて上値の重い展開が維持されよう。南
米の気象環境が安定していることもネガティブ。10月下旬は輸出が堅調なことで安値
修正の動きもみられたが、先高感の形成は難しいだろう。小麦主導の上昇も一服してい
る。南米の天候リスク蒸し返しまでは、上値の重さが維持される見通し。
 大豆は、豊作による需給緩和見通しが強い。米国のハーベスト・プレッシャーの消化
が優勢の地合が続く見通し。過去最大規模の現物供給が始まっている以上、季節要因か
ら値下がりリスクを抱える。南米の気象環境が安定していることもネガティブ。良好な
輸出環境が下値を支えるが、先高感を形成していくのは難しい。950セント水準のサ
ポートの有無が打診される見通し。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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