海外市況サマリー(14日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2024/12 2,572.9  -13.6  シカゴ大豆  2025/ 1   987.50  -20.25
NY銀     2024/12 3,056.9  - 9.4  シカゴコーン 2024/12   419.00   -7.50
NYプラ    2025/ 1   940.2  + 0.6  NY原油   2024/12    68.70   +0.27
NYパラ    2024/12  925.70  -6.30  ドル・円               156.33   +0.87
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は156.40円台まで上昇
 NY為替市場、10月の米生産者物価指数(PPI)が予想を上回る内容となったこ
とでドル買いが見られた。米PPIは前年比2.4%と前回から上昇し、予想も上回っ
た。発表後にドル円は再び156円台に上昇した。ドル買いの動きが一巡すると155
円台半ばに反落したが、終盤に156.40円台まで再上昇した。
 市場は前日の米消費者物価指数(CPI)を受けて再び12月FOMCでの利下げ期
待を高めているが、米PPIを受けてもその期待を後退させていない。CMEのフェド
ウォッチでは80%程度の確率で利下げを見込んでいる。
 しかし、FRBは以前ほど利下げに意識を傾けておらず、どちらにもオープンな姿勢
を示唆している。今後の指標次第では直ぐに戻る可能性は留意される。
 それでも市場は、依然としてトランプトレードを継続さており、ドルは堅調な動きを
継続。そのような中、ドル円は155−160円ゾーンへのレベルシフトが見られ、一
部からは日本の当局の介入が警戒され始めている。
◎NY貴金属=総じて続落、トリプルレッドによるドル高で
 ニューヨーク金、銀は続落。
 金12月限は続落。時間外取引では、米共和党が下院選で過半数を獲得する見通しと
なり、トリプルレッドによるドル高を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、一
段安となった。日中取引では、米生産者物価指数(PPI)が予想以上となったが、ド
ル高一服を受けて下げ一服となった。
 銀12月限はドル高や金軟調が圧迫要因になったが、日中取引ではトランプトレード
が一服し、下げ一服となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが変わらず、パラジウムは続落。中心限月の
前日比はプラチナ1月限が変わらず、パラジウム12月限は8.00ドル安。
 プラチナ1月限は変わらず。時間外取引では、トリプルレッドによるドル高や金軟調
を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、手じまい売り一巡後に下げ一服となっ
た。日中取引では、米生産者物価指数(PPI)が予想以上となったが、ドル高一服を
受けて下げ一服となった。
 パラジウム12月限はドル高や他の貴金属の軟調が圧迫要因になったが、日中取引で
はトランプトレードが一服し、下げ一服となった。
◎LME=続落、米中関係悪化懸念と中国経済不安で銅は9000ドル割れ
 アルミ3カ月物は続落。2529.50ドルと小安く取引を開始。その後、銅の軟調
な値動きを嫌気し、下げ幅を拡大し、一時9月24日以来の低水準となる2485ドル
を記録した。11月8日の2700ドル台から200ドル以上の下げ幅を記録したこと
で売り警戒感が強まり、買い戻す動きが膨らみプラスサイドに浮上。一時2563ドル
の高値に達したが、ドル高傾向のなか、戻り待ちの売りを受けて値を落とし再びマイナ
スサイドに値を落として終了した。
 銅3カ月物は続落。前日の軟調地合いを引き継ぎ、9022ドルで小安く取引を開始
した。その後も対中関係悪化懸念と中国経済不安からアジア株が頭重い足取りを演じる
なか下値を探る足取りとなり9000ドルを割り込んだ。欧州の時間は8月12日以来
の低水準となる8867ドルの安値を記録。大きく値を落としたことで買い戻す動きが
広がり9000ドル台を回復する場面も終盤に見られたが、戻り待ちの売りに値を落と
し、終値ベースでは9000ドルを割り込んだ。
◎NY原油=小幅続伸、米石油製品需要は堅調さを維持
 ニューヨーク原油は小幅続伸。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で需要が引き続き堅調だったことが相
場を支えた。石油製品需要の4週間移動平均は日量2080万3000バレルと、今年
の最高水準付近で推移している。戦略石油備蓄(SPR)を除く原油と石油製品の在庫
の合計は12億4076万3000バレルまで減少し、5月以来の低水準まで減少して
いる。グリーン政策を嫌うトランプ米次期大統領の経済政策によって、世界最大の石油
消費国である米国の需給がさらにタイト化する可能性も意識されている。
◎シカゴ大豆・コーン=続落、米中関係悪化懸念やドル高傾向などが重石に
 大豆は期近から大幅続落。
 米農務省(USDA)は大口成約を発表したが、トランプ政権発足後の米中関係悪化
が引き続き警戒されたことに加え、ドル高傾向、そして強気な米生産者物価指数(PP
I)を受けた追加利下げ期待の後退により売り優勢となった。1月限は1000セント
を割り込み安値圏で取引を終えるなど弱気ムードの強まりを示唆する足取りとなった。
この日当限11月限は納会を迎えた。

 コーンは軒並み続落。
 米国内のエタノール生産用需要は前週を上回りながらも、ドル高傾向やこの日発表さ
れた米生産者物価指数(PPI)がインフレ率上昇の可能性を示唆する内容だったこと
を受けて追加利下げ期待が後退したことが重石となった。また、ロシアの小麦生産改善
見通しをSovEconが示し小麦が軟調となったことも弱材料視された。

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