シカゴコーン市況=軒並み続落、ドル高傾向と米追加利下げ期待の後退などで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値    安 値   帳入値    前日比
  2024/12    426.00      428.00      418.25      419.00      - 7.50
  2025/03    437.00      439.25      430.00      430.75      - 6.75
  2025/05    444.25      445.75      437.25      438.25      - 6.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       570,803        465,812        1,676,097 (+ 1,912)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(11月8日までの週)
 生産量:日量111万3000バレル(前週比  8000バレル増)
 在 庫: 2203万9000バレル(前週比1万9000バレル増)
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*米気象庁発表の6−10日予報(11月20日−11月24日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 コーンは軒並み続落。
 米国内のエタノール生産用需要は前週を上回りながらも、ドル高傾向やこの日発表さ
れた米生産者物価指数(PPI)がインフレ率上昇の可能性を示唆する内容だったこと
を受けて追加利下げ期待が後退したことが重石となった。また、ロシアの小麦生産改善
見通しをSovEconが示し小麦が軟調となったことも弱材料視された。
 12月限は426セントで取引を開始した後に浮上。その後は欧州の時間帯を終える
まで426セントを下値支持線とする高もみとなり、この中で428セントの高値を付
けた。ただシカゴの時間帯を迎えると急落に転じた。420セントを割り込んだところ
で買い戻されたものの、戻り待ちの売りを受け、引けにかけて値位置を切り下げる足取
りを展開。終盤に418.25セントの安値を付けた後、ほぼこの日の安値で取引を終
えた。
 米エネルギー省発表の11月8日までの週における1日当たりの平均エタノール生
産量は前週比8000バレル増の111万3000バレルだった。一方、同日時点
のエタノール在庫は前週比1万9000バレル増の2203万9000バレルだった。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 この24時間は概ね降雨は発生しなかった。気温は平年以下〜平年並だった。

 11月17日まで概ね降雨は発生しないだろう。18日月曜日には散発的な降雨が発
生する見込み。一方の気温は14日は平年以下から平年並、15日は平年並〜平年を上
回り、16〜18日は平年を上回るもよう。ブラジル南部の産地では土壌水分の減少が
懸念されているが、18日の降雨で土壌水分の改善が期待される。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年並だった。

 今後は11月18日まで引き続き散発的な降雨となる見通し。気温は11月18日ま
で平年並〜平年を上回るもよう。ブラジルの産地中部では雨が降り続いており大豆の作
付および生育に適した天気に恵まれている。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年を上回った。
 今後は15日は概ね降雨は発生しないだろう。また、15日の気温は平年を上回る三
見込み。アルゼンチン北部産地では降雨が続くなかコーン及び大豆の作付及び生育に適
した環境となっている。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年を上回った。

 今後は15日は局地的に降雨になる見込み。気温は平年を上回るもよう。アルゼンチ
ン南部でも降雨が続きコーン及び大豆の作付及び生育に適した状態が続いている。
 シカゴ小麦は大幅続落。ロシアの調査会社SovEconが冬小麦の作付が当初の見
通しを上回るペースで進行している2025年の小麦生産量予測をこれまでの8010
万トンから8160万トンに引き上げたことが弱材料となった。
 中心限月の12月限は前日比10.75セント安の530.25セントで取引を終え
た。
今日の材料
・ブラジル南部では17日まで概ね降雨は発生しないが、18日月曜日には散発的
 な降雨が発生か。降雨による土壌水分改善が期待される。
・ブラジル中部・北部では11月18日まで引き続き散発的な降雨。良好な生育環境
 を維持。
・アルゼンチン産地では雨に恵まれ生育環境は引き続き良好。
・11月8日までの週における1日当たりの平均エタノール生産量は前週比8000
 バレル増の111万3000バレル。
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