[本日の見通し]石油=大幅高、クラック・スプレッドは回復傾向

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 原油の2025年4月限は大幅高。ただ、夜間取引で上げは一服しており、日中取引
開始後は上げ幅をやや削っている。

 ニューヨーク市場の321クラック・スプレッドが1バレル=18ドル超の水準まで
回復している。今年3月から9月にかけてはこのスプレッドが縮小を続けており、石油
精製企業の利幅が狭くなっていたが、ようやく反転しつつある。利幅の回復は石油製品
の生産拡大を後押しし、原油消費を押し上げる要因だ。3月半ばに321クラック・ス
プレッドが1バレル=33ドル付近で推移していたことからすれば、足元の回復は微々
たるものだが、石油市場を前向きな方向へ動かす一因であると思われる。
 時間外取引でニューヨーク原油12月限は前日比0.23ドル高の68.93ドルで
推移。本日これまでのレンジは68.92〜69.08ドル。
 原油4月限の予想レンジは6万7000円から6万8000円、ガソリン先限は7万
9500円から8万0500円、灯油先限は7万9500円から8万0500円。
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