●論点解説原油、完全解消は難しい地政学リスク=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 イスラエルとレバノンの停戦合意が発効したが、その後もイスラエル軍はレバノンで
軍事作戦を継続している。ヒズボラの停戦合意違反があったことが理由とされている
が、中東情勢の安定化を実現することの難しさが再確認されている。計画では、最大60
日をかけてイスラエルがレバノンから撤退し、ヒズボラの活動地域ではレバノン正規軍
が展開することになっている。このため、停戦合意で直ちにイスラレル軍が撤退する訳
ではなく、停戦合意の履行・維持に関しては慎重な評価が求められる。
 その一方で、イランの動きが活発化していることにも注意が必要。ウラン濃縮施設の
増強を進めており、対イラン強硬派のトランプ米政権の誕生に備えている。イランは米
国に対して核合意への復帰を求めているが、核開発への制裁議論が活発化すると、イラ
ン産原油の供給が大きく落ち込むリスクを抱えている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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