[今日の視点]貴金属=続伸、NY高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、続伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高と円安を受けて
堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は22.33ドル高
の2717.72ドル、銀が11セント高の3189セント、プラチナが変わらずの
938.50ドル、パラジウムは10.24ドル高の981.73ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=152.40/42円で、前営業日の
大引け時点から0.69円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万3390円前後、銀は160.0円前後、プラチナ
は4640円前後、パラジウムは4700円前後。
【NY金は米利下げ見通しが支援】
 金はきのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて買
い優勢となった。
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。11月の米消
費者物価指数(CPI)は前年比2.7%上昇し、前月の2.6%から伸びが加速し
た。市場予想と一致した。CMEのフェドウォッチで、来週の米連邦公開市場委員会
(FOMC)の利下げ確率は98.6%(前日88.9%)となった。またカナダ銀行
は、主要政策金利を0.5%ポイント引き下げ3.25%とした。今後の利下げについ
てはより緩やかなペースになるという見通しを示した。
 シリアのアサド政権崩壊後に暫定首相に選ばれたムハンマド・バシル氏は、数百万人
の難民を帰還させ、全国民を保護し、基本的なサービスを提供することを目指すと表明
した。しかし、外貨が不足しているため困難であることを認めた。一方、米当局者は、
ロシアが数日中にウクライナに向けて新型の中距離弾道ミサイル「オレシニク」を発射
する可能性があると明らかにした。
 銀はきのうの海外市場では、金堅調につれ高となった。
【NYプラチナは金堅調で押し目を買われる】
 プラチナはきのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや金
堅調を受けて押し目を買われた。
 プラチナは米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや金堅調が支援要因になっ
た。予想通りの米消費者物価指数(CPI)を受けて来週の米連邦公開市場委員会(F
OMC)の利下げ見通しに変わりはなかった。一方、中国の政策当局は、トランプ次期
米大統領による通商関税引き上げに備え、2025年は人民元安を容認することを検討
している。ドル高に振れ、プラチナの上値を抑える要因になった。
<今日の予定>
・英鉱工業生産指数 2024年10月(国立統計局)
・理事会結果公表(ECB)
・政策金利公表(スイス国立銀行)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米生産者物価指数 2024年11月(労働省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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