海外市況サマリー(16日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 2 2,670.0   - 5.8  シカゴ大豆  2025/ 1   982.00   -6.25
NY銀     2025/ 3 3,105.7   + 2.9  シカゴコーン 2025/ 3   445.00   +3.00
NYプラ    2025/ 1   941.8   +17.5  NY原油   2025/ 1    70.71   -0.58
NYパラ    2025/ 3  951.40  -10.30  ドル・円               154.20   +0.55
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は154.40円台まで上昇
 NY為替市場、全体的に方向感のない中、ドル円は154.40円台まで上昇した。
154円台回復は11月26日以来。今週は18日に年内最後のFOMCの結果が発表
される。市場は米雇用統計で失業率が4.2%に上昇していたこともあり、0.25%
ポイントの利下げを確実視している状況。
 一方、11月の米消費者物価指数(CPI)は予想以上ではなかったもののインフレ
の粘着性が示されていた中で、市場は来年のヒントを探っている。今回のFOMCは政
策委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表されるが、来年のFRBは潜在的なイ
ンフレ再上昇のリスクを懸念する可能性があり、1月または3月に利下げを一旦止める
可能性があるとの見方も出ている。
 短期金融市場では来年の利下げ期待の織り込みを、5月か6月に1回、その後は来年
末までにあと1回の計2回に留めている状況。ドット・プロットが来年の見通しをどう
示すか注目される。
◎NY貴金属=金が続落、米国債の利回り上昇で
 ニューヨーク金は続落、銀は反発。
 金2月限は続落。時間外取引では、ドル安を受けて押し目を買われた。欧州時間に入
ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、ドル安となったが、米国債の利回り
上昇を受けて手じまい売りが出た。
 銀3月限は時間外取引で堅調となったが、日中取引では金軟調を受けて上げ一服とな
った。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムが続落。
 プラチナ1月限は反発。時間外取引では、手じまい売りが出たが、ドル安を受けて下
げ一服となった。欧州時間に入ると、戻りを売られたが、買い戻されて下げ一服となっ
た。日中取引では、ドル安を受けて買い戻し主導で上昇した。
 パラジウム3月限は戻りを売られて軟調となった。
◎LME=アルミ・ニッケルは中国の小売売上げ伸び悩みで続落、銅は反発
 アルミ3カ月物は反落。2614ドルで堅調に取引を開始した。取引開始直後に
2615.50ドルの高値まで値を切り上げたが、銅の軟化やアジア株安を受けて値位
置を落とし、マイナスサイドに沈んだ。2600ドル前後でしばらく持ち合ったもの
の、欧州株が売り優勢となったことで終盤は下値探りに転じ、引け前に2559.50
ドルと11月15日以来の水準まで軟化。安値からの戻りは鈍く、この日の安値圏で引
けを迎えた。
 銅3カ月物は反発。9060ドルで小幅高で寄り付いた。中国の11月の小売売上高
が事前予想、前月実績を下回り、中国の景気不安を嫌気したアジア株安から9022ド
ルと12月3日以来の安値まで値を落とした。売り警戒感から値位置を切り上げ、米国
時間は9109.50ドルの高値まで浮上。直後に上げ幅を縮小したが、9060ドル
を支持線とした、もちあいに転じ、プラスサイドを維持したまま取引を終了。
◎NY原油=反落、中国小売売上高の鈍化を嫌気
 ニューヨーク原油の2025年1月限は反落。
 11月の中国小売売上高が前年比+3.0%まで鈍化し、前回値や市場予想を下回っ
たことが重しとなった。中国経済の減速傾向が続いているとみられている。ただ、中国
当局は来年の金融緩和や追加の財政政策を約束しているため、下値は広がらず。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は総じて続落、コーンは概ね反発
 大豆は総じて続落。
 米農務省(USDA)の週間輸出検証高が前週を下回ったことが弱材料視されたう
え、ブラジルでは良好な生育環境に恵まれて順調な生育が続くなか複数の機関が生産高
見通しが引き上げられたことが引き続き重石となった。またドル高が弱気ムードを高め
る一因となった。

 コーンは概ね反発。
 ドル高傾向や米株安が重石となったものの米農務省(USDA)発表の週間輸出検証
高が前週を上回ったことが好感された。またブラジルの国家食糧供給公社(CONA
B)による同国コーン生産高見通しの小幅下方修正も引き続き強気材料視されたほか、
強まるアルゼンチン産地南部の乾燥懸念も買い支援要因となった。
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