LME市況=アルミ・ニッケルは中国の小売売上げ伸び悩みで続落、銅は反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,526.97  -  38.81     2,566.50  -   38.50
    アルミ合金      2,255.00  +   0.50     2,255.00       0.00
     銅         8,942.47  +   1.94     9,062.50  +   10.00
   ニッケル       15,474.51  - 158.88    15,708.00  -  154.00
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 アルミ3カ月物は反落。2614ドルで堅調に取引を開始した。取引開始直後に
2615.50ドルの高値まで値を切り上げたが、銅の軟化やアジア株安を受けて値位
置を落とし、マイナスサイドに沈んだ。2600ドル前後でしばらく持ち合ったもの
の、欧州株が売り優勢となったことで終盤は下値探りに転じ、引け前に2559.50
ドルと11月15日以来の水準まで軟化。安値からの戻りは鈍く、この日の安値圏で引
けを迎えた。
 銅3カ月物は反発。9060ドルで小幅高で寄り付いた。中国の11月の小売売上高
が伸び悩み、事前予想、前月実績を下回り、中国の景気不安を嫌気したアジア株安から
9022ドルと12月3日以来の安値まで値を落とした。売り警戒感から値位置を切り
上げ、米国時間は9109.50ドルの高値まで浮上。直後に上げ幅を縮小したが、
9060ドルを支持線とした、もちあいに転じ、プラスサイドを維持したまま取引を終
了。
 ニッケル3カ月物は大幅続落。1万5875ドルで小高く取引を開始したが、アジア
株安を受け、早々にマイナスサイドに値を落とし1万5800ドル台前半でのもちあい
となった。欧州の時間帯を迎えても中国での需要不安から軟調地合いを維持。米国時間
帯は買い戻される場面が見られたが、ドル買いの動きや序盤のニューヨークダウが続落
で推移が重石となって戻り待ちの売りが先行し、終盤に1万5670ドルの安値を記録
し、150ドル超の下落で引けた。
今日の材料
・16日のアジア太平洋株式市場は総じて下落。
・中国上海総合指数は小幅続落、5.55ポイント安の3386.33ポイント。
・11月の中国小売売上高
 結果 3.0%
 予想 5.1% 前回 4.8%(前年比)
 結果 3.5%
 予想 3.6% 前回 3.5%(年初来・前年比)
・11月の中国鉱工業生産指数
 結果 5.4%
 予想 5.4% 前回 5.3%(前年比)
 結果 5.8%
 予想 5.7% 前回 5.8%(年初来・前年比)
・欧州株は下落。中国の小売売上高が予想を下回ったことを嫌気。ムーディーズ格下
 げでフランス株は軟調。自動車株が売られ、中国へのエクスポージャーの大きい高
 級品ブランド株も下落。
・ドルはまちまち。ドル円は1ドル=154.40円台まで上昇。ユーロドルは13日の
 レンジ内取引ながら小幅高。
・米国株はまちまち。ニューヨークダウは110.58ドル安で8日続落。ナスダック指
 数は247.17ポイント(1.24%高)
・ニューヨーク貴金属はまちまち。金、パラジウムが下落、銀、プラチナは上昇。
 ニューヨーク原油は反落。
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