シカゴコーン市況=反発、強気な輸出検証高や南米生産国の生産不安などで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03    441.25      445.75      441.25      445.00      + 3.00
  2025/05    448.00      452.25      448.00      451.75      + 2.50
  2025/07    452.25      455.25      452.25      455.00      + 2.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       263,933        316,295        1,610,615 (- 8,258)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高(12月12日までの週)
 コーン:112万9834トン(前週改定値:105万7972トン)
 小 麦: 29万8075トン(前週改定値: 24万7954トン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米気象庁発表の6−10日予報(12月22日−12月26日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 コーンは概ね反発。前日比は0.50〜3.00セント高。
 ドル高傾向や米株安が重石となったものの米農務省(USDA)発表の週間輸出検証
高が前週を上回ったことが好感された。またブラジルの国家食糧供給公社(CONA
B)による同国コーン生産高見通しの小幅下方修正も引き続き強気材料視されたほか、
強まるアルゼンチン産地南部の乾燥懸念も買い支援要因となった。
 3月限は441.25セントで取引を開始した後、しばらく442セント台でもちあ
ったが欧州の時間帯にじり高となった後、シカゴの時間帯には445セント台に浮上。
445.75セントの高値を付けた後も崩れることなく高値圏を維持したまま終了。

 米農務省(USDA)発表の12月12日までのコーン週間輸出検証高は112万
9834トンで前週改定値の105万7972トンを上回った。累計輸出検証高は
1330万0752トンで前年同時期の1015万3352トンを約31%上回ってい
る。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 散発的な降雨が発生。気温は平年以下〜平年並だった。

 16日は局地的な降雨が発生するが、17〜18日はほぼ降雨が発生しないだろう。
19〜20日は散発的な降雨になるだろう。一方の気温は17日まで平年以下だが、
18〜20日は平年並の見込み。
 アルゼンチンから移動してくる低気圧の影響で降雨となっており、開花〜結実期を迎
えている大豆や生育中のコーンの生育環境は良好を維持している。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年並。

 今週は20日まで散発的な降雨が続くだろう。この間の気温は20日までは平年並に
なるだろう。
 ブラジル中部では雨が降り続いており、引き続きコーン・大豆の発芽および生育に
 適した環境となっている。この状況は少なくとも年末まで続くと予想される。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 この24時間は概ね降雨は発生しなかった。気温は平年並。
 今後は17日まで概ね降雨は発生しないもよう。18〜20日は局地的な降雨になる
だろう。気温は18日まで平年以下にとどまるが19〜20日は平年並が見込まれる。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年並だった。

 今後は17日まで概ね降雨は発生しないだろう。18〜20日の降雨は局地的なもの
にとどまる見込み。気温は18日まで平年以下だが19〜20日は平年並になるもよ
う。
 アルゼンチン南部のコーン・大豆生育環境は引き続き良好を維持しているが次第に乾
燥傾向が強まっているため、降雨が必要となっている。
 シカゴ小麦は期近4本が続落。前週の12月限の急落納会や豪州の増産見通しが引き
続き、弱材料視されたうえ、ドルの下値の堅さが重石となり、売り優勢で運ばれた。
 期近3月限の終値は前日比2.25セント安の550セント。
今日の材料
・ブラジル南部産地では適時の降雨に恵まれ生育環境は引き続き良好。
・ブラジル中部および北部産地では良好な生育環境を維持。
・アルゼンチン産地の生育環境は中北部では今週は少雨傾向に。
・アルゼンチン南部産地では一部地域での土壌水分乾燥懸念が強まる。
・USDA発表の12月12日までのコーン週間輸出検証高は112万9834トン
 で前週改定値の105万7972トンを上回る。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。