きょうの為替市場、ドル円はNY時間にかけて買いが優勢となっており、153円台後半に戻している。市場は午後のFOMCの結果を待っている。日本時間19日午前4時に結果発表、4時半にパウエル議長会見が予定されている。 新たな情報はなく、0.25%ポイントの利下げが確実視されている状況に変化はない。注目は来年のヒントに集中しそうだが、今回はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)が公表される。市場はタカ派な利下げを予想しており、来年のFRBは潜在的なインフレ再上昇のリスクを懸念し、利下げに慎重になると予想されている。短期金融市場では来年2回の利下げを織り込んでいるが、3回との見方も出ている状況。 また、市場ではFRBが1月か3月に利下げを一旦止める可能性があるとの見方も浮上。声明やパウエル議長の会見で、その辺のヒントが示唆されるかも注目されている。ストラテジストからは「利下げは実施されるだろうが、その文言やトーンは恐らく、パウエル議長が最近見せてきたタカ派的なものになるだろう」との声も出ていた。 一方、明日は日銀の決定会合の結果も発表される。今回は利上げを見送るが、1月には利上げを実施したい意向を示唆するのではとも見られている。一方でサプライズ利上げの可能性も若干警戒されている状況。今回の日米の政策決定を経て、ドル円は再び155-160円のゾーンにレベルシフトするとの声も一部にはあるようだ。 日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。 18日(水) 現行付近にはなし MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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