金・銀午前=金が続落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が続落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相
場の反発や円安を受けて下げ一服となった。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が133〜9円安、金ミニが169.0
円安〜22.5円高、ゴールドスポットが316円高、銀が出来ず。
 午前11時1分現在の出来高は、金が1万8656枚、金ミニが6947枚、ゴール
ドスポットが2991枚、銀が0枚。
【NY金は米FOMC後に急落】
 金は米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高が圧迫要因になった。米FOMC
でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げ、
4.25〜4.50%とした。金利・経済見通しでは2025年の利下げ回数が2回と
想定され、9月の前回見通しの4回から半減した。パウエル米連邦準備理事会(FR
B)議長は記者会見で「今後はインフレの進展を見極めながら慎重に進む必要がある」
と述べた。
 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は、ドイツのウィースバーデンの米
軍基地に新設されたウクライナ支援調整組織「ウクライナ安全保障支援及び訓練組織
(NSATU)」の活動が始動したと発表した。
 トランプ次期米大統領は、議会指導部が発表した来年3月までの政府予算を手当てす
るつなぎ予算案に反対するよう議員らに促した。現行のつなぎ予算の期限が20日に迫
る中、議会の対応が遅れて政府機関が一部閉鎖される可能性が高まった。
 金先限は10日以来の安値1万2886円を付けた。ニューヨーク安が圧迫要因にな
った。円相場は1ドル=154円台後半の円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米連邦公開市場委員会(F
OMC)後のドル高を受けて急落した。アジア市場では、朝方の2590.22ドルか
ら、ドル高一服を受けて買い優勢となった。
 午前11時現在、金が2611.89ドル、銀は2949セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が2646.61ドル、銀が3039セント。

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