海外市況サマリー(7日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 2 2,665.4   +18.0  シカゴ大豆  2025/ 3   997.25  - 0.50
NY銀     2025/ 3 3,068.6   +10.3  シカゴコーン 2025/ 3   458.00  + 0.25
NYプラ    2025/ 4   976.7   +33.9  NY原油   2025/ 2    74.25  + 0.69
NYパラ    2025/ 3  928.00   +11.60 ドル・円               157.96  + 0.35
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時158円台半ばまで上昇
 NY為替市場でドル円は、東京時間に一旦158円台を回復したが、海外時間に入っ
て157円台半ばに戻した。状況に変化はなく下押す動きがない一方、上値にも慎重で
157円台を中心としたレンジ取引が続いた。その後、強気の米経済指標の発表を受
け、158円台半ばまで上昇。高値を離れたが、堅調に引けた。
 ドル円の上値期待は根強い。日米金利差が想定ほど縮小せず、ドル先高観と円先安観
が強まっている。前日に米商品先物協会(CFTC)から発表された建玉報告による
と、レバレッジファンドの円の売り越しは約5カ月ぶりの水準に積み上がった。ファン
ド勢は積極的な円ショート(売り)形成には慎重なものの、高くなればショートを積み
増しているようだ。
 金曜日の米雇用統計を確認したい意向も強いものと見られる。一部からは予想を下回
る内容であれば、ドルロングが積み上がっている分、急落する可能性があるとの指摘も
出ている。市場では、年内の1回か2回のFRBの利下げ、米経済の回復、そしてイン
フレ圧力がすでにかなり織り込まれており、ドルは極めて割高に見えるとの指摘も出て
いる。
◎NY貴金属=反発、強気の米経済指標で上げ幅を縮小も堅調に推移
 ニューヨーク金が反発、銀は小幅続伸。中心限月の前日比は金2月限が18.0ドル
高、銀3月限が9.2セント高で推移。
 金2月限は反発。時間外取引では、アジア時間の午後から買い優勢となり、欧州時間
に入った後もその動きを引き継ぎ、13ドル超の上昇幅を維持して推移した。日中取引
では、序盤から上げ幅を拡大し、30ドル近い上昇となった。ニューヨーク時間の午前
10時に発表された、昨年12月のISM非製造業指数景況、11月のJOLT求人件
数が事前予想より強気の数字となり、米10年債利回り上昇、ドル堅調から上げ幅を縮
小したが、堅調な値動きを維持した。
 銀3月限は時間外取引から続伸で推移し、30セント超の上昇幅を維持。日中取引は
ドル堅調から上げ幅を削ったが、小高く引けた。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。中心限月の前日比はプラチナ4月限が35.2
ドル高、パラジウム3月限は13.60ドル高で推移。
 プラチナ4月限は大幅反発。時間外取引では、アジア時間の午後からジリ高となっ
た。欧州時間に入り、一段高となり、960ドル台に乗せ、20ドル近い上げ幅を維持
した。上海総合指数が反発したことが追い風。日中取引は序盤に一段高となり、抵抗線
の970ドル超えとなった。昨年12月のISM非製造業指数景況、11月のJOLT
求人件数が強気の数字となり、米景気の好調維持でタカ派の米金融政策が警戒され上げ
幅を縮小したが、金、銀に対しての割安感や、ドル建て現物相場が950ドル超え後、
堅調に推移に支援され、30ドル超の上げ幅を維持した。
 パラジウム3月限は時間外取引から買い優勢となり、15ドル近い上げ幅を維持。日
中取引では米国債の利回り上昇が警戒され、上げ幅を縮小したが、プラチナの大幅高に
支援され、堅調に推移した。
◎LME=アルミ・ニッケルは上昇、銅は米株安が重石となり変わらず
 アルミ3カ月物は反発。2491ドルで小高く取引を開始した後に値を落とし
2484ドルの安値を付けたが、中国上海総合指数が年明けの下落の反動から反発に転
じたことが手がかりとなってプラスサイドに浮上し、2500ドル台を回復。米株式市
場が序盤は堅調となったことで2510ドル台まで値を切り上げた後に2524ドルの
高値を記録。その後は2514ドルを下値支持線とする高もみとなり、高値圏を維持し
て取引を終了。
 銅3カ月物は変わらず。8976ドルで反落して寄り付いたが、上海総合指数が年明
けからの下げの反動から反発したことに追随する買いが見られて9040ドルまで浮
上した。その後、若干値を落としながらも米株式市場が序盤、強い足取りとなったこと
で9000ドル割れに抵抗を見せる底堅い足取りが続いていたが、米株式市場の地合い
が次第に軟化するなか上げ幅を削り、変わらずで終えた。
◎NY原油=反発、バイデン政権が追加のロシア制裁を計画
 ニューヨーク原油の2025年2月限は反発。
 減速する中国経済に対して中国当局がテコ入れを強化する見通しで、石油需要の回復
が期待されることが相場を押し上げた。バイデン米政権がウクライナで戦闘を続けるロ
シアに対して追加の制裁を課すと伝わったことも買い手がかり。ロシアの石油企業やタ
ンカー、ロシア産原油の取引企業、保険会社などに対する包括的な制裁を計画している
もよう。ロイター通信が関係筋の話として伝えた。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は総じて小幅反落、コーンは総じて小幅高
 大豆は総じて小幅反落。米農務省(USDA)の月例需給報告の発表を10日に控え
て玉整理基調が強まるなか、前日の上伸後で多くの限月が転売に値を落とした。ただ、
アルゼンチン及びブラジル産地南部の乾燥に対する警戒感が根強く下げ幅は限られた。
 コーンは総じて小幅高。米産地での寒波による影響が警戒され小麦が小高い足取りと
なったことが期中以降の限月の買い支援要因になったが、CFTC報告においてファン
ド筋を含む大手筋の買い越し数の大幅増加が明らかとなったことが重石となり、期近限
月の上値は抑えられた。
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