【場況】 金が続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高に上値を抑 えられたが、ドル建て現物相場の堅調が下支えになった。銀は10月限が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が16〜41円高、金ミニが4.0〜 27.0円高、ゴールドスポットが358円高、銀が0.7円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万3931枚、金ミニが3781枚、ゴール ドスポットが2037枚、銀が1枚。 【NY金は英財政不安や米人員削減が支援】 金は英国の財政不安や米企業の人員削減が支援要因になった。英10年国債利回りが 2008年以来の高水準となるなか、財政不安が高まった。一方、再就職支援会社チャ レンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米企業が2024年に発表した採 用計画数は過去10年で最低となった。また昨年の人員削減数は76万1358件で、 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により労働市場が混乱した 2020年以降で最多となった。 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、米連邦準備理事会(FRB)は利下 げを継続すると引き続き予想していると述べた。ただ、経済見通しを巡る不確実性が高 まるなか、直ちに利下げを実施する必要はないとの考えを示した。米ボストン地区連銀 のコリンズ総裁は、見通しを巡りかなりの不確実性が存在するため、米FRBは今後の 利下げを慎重に進める必要があるという見解を示した。 金先限は夜間取引で1万3653円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になっ た。円相場は1ドル=158円台前半で推移した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、英国の財政不安や米企業の 人員削減を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の2670.51ドルか ら、ドル安を受けて小幅高となった。 午前11時現在、金が2671.10ドル、銀は3019セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2664.16ドル、銀が3018セント。 MINKABU PRESS
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