きょうの為替市場はドり売りが強まっているほか、円高も優勢となっており、ドル円は156円台前半まで一時下落している。朝方発表の12月の米消費者物価指数(CPI)を受けて、短期金融市場ではFRBの7月利下げの期待が復活している。 米CPIは総合指数は予想通りだったものの、コア指数が予想を下回った。前日の米生産者物価指数(PPI)とあわせて、インフレ再燃への警戒を強めていた市場に安心感を与えているようだ。 一方、日銀の植田総裁が来週の決定会合で米新政権の政策や春闘の賃金動向などを精査し、追加利上げを行うかどうか判断すると明言したことで日銀の利上げ観測が一段と強まっており、円高が進行。ドル円を押し下げている。 総裁は利上げの判断では米経済政策、春闘に向けたモメンタムが重要なポイントだと指摘。賃上げについては、各界の意見や9日の日銀支店長会議での報告では前向きな話が多かったとの認識を示していた。 短期金融市場では1月利上げの確率が70%程度に上昇。発言前は60%程度だった。 なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。 15日(水) 155.00(6.2億ドル) 17日(金) 157.00(17.9億ドル) USD/JPY 156.27 EUR/JPY 161.51 GBP/JPY 192.11 AUD/JPY 97.48 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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