ドル円は155円台後半を中心とした推移=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル円は155円台後半を中心とした推移=ロンドン為替概況

 東京午前に約一月ぶりの154円台を付けたドル円。155円台にすぐに戻すと、東京午後に155円台後半まで上昇した流れを受けてロンドン市場もしっかりとなった。来週月曜日のトランプ米大統領就任式を控えて、積極的な動きにならず、ドル安一服となった。また、欧州株がしっかりとした動きを見せたことでリスク選好の円売りが出ていた。値幅自体は限定的で、155円80銭台までの上昇にとどまっている。

 ユーロドルはドル高の流れを受けてロンドン朝に1.0270台を付ける場面が見られたが、こちらも積極的な下押しにはならず、1.0300前後に戻してきている。

 ユーロ円はドル円の上昇を受けて160円台半ば超えを付ける動きを見せたが、その後利益確定売りなどに押された。

 16時の英小売売上高が弱く出たことで、ポンドは一時売りが優勢となった。ポンドドルは1.2210台から1.2160近くまで売りが出た。ポンド円は190円10銭台から189円30銭台まで下げている。英国はスターマー政権による増税を受けて景気鈍化懸念が強まっている。昨日発表された11月の月次GDP、鉱工業生産、製造業生産高の弱さも、景気鈍化懸念につながった。15日発表の英消費者物価指数が少し弱く出たことで、スタグフレーション警戒は少し収まったが、物価高に対しては警戒感が継続しており、ポンドは売りが出やすい地合いとなっている。

MINKABUPRESS 山岡

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。