シカゴコーン市況=反発、南米産地の乾燥懸念で期近は急伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03     474.00      485.00      474.00      484.25      + 9.75
  2025/05     482.50      494.00      482.50      493.00      +10.00
  2025/07     485.50      494.75      485.50      494.25      + 8.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電        403,187        1,860,313 ( + 9,387)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(1月23日−1月27日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並み。雨量は平年並み〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜雨量は平年並み。
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 コーンは反発。前日比は1.25〜10.00セント高。3月限は前日比9.75セ
ント高の484.25セント。
 今週末の降雨でも、アルゼンチン産地全域、ブラジル産地南部の乾燥懸念は払しょく
できないとの見方が優勢になるなか、ブエノスアイレス穀物取引所がリポートで同国の
コーンの作柄について「劣」以下の割合を14%として、前週の9%から増加していた
ことも支援材料となった。

 3月限は474.00セントで取引を開始。アジアの時間帯〜欧州の時間帯の時間外
取引では、474〜478セントで比較的小幅なもみ合いで推移。米国の時間帯に入る
とこれを上抜けて、このところ上値抵抗となっていた480セントも突破して、高値は
485.00セントまであった。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 中部に比べてかなり少雨傾向が続いている。マトグロッソドスル州やパラナ州の大豆
の受粉、リオグランデドスル州のコーンの受粉に問題が生じている。今週末は前線の通
過で降雨が見込まれるが、来週は再び降雨はない見込み。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 広範に降雨が続いており、着ザヤ・受粉期の大豆にとっては良好な生育環境になって
いる。降雨によりごく初期の収穫は停滞しているものの、収穫の本格的なスタートには
まだ1週間程度あるため現状は問題ない。ただまとまった降雨が1月下旬から2月に入
っても続くようであれば、大豆の収穫やサフリナ(二期作)コーンの作付け作業に影響
する可能性も出て来る。
<アルゼンチン産地全域>
 多くの地域で土壌水分が不足している。降雨が極めて少なく、最高気温が32℃〜
38℃以上に上昇して、平年を大幅に上回っている。これにより穀物の作柄は悪化して
いる。今後数日間は降雨が予想されるが、まとまった雨量にはならない見込み。また来
週も中部中心に降雨は見込まれない。
 シカゴ小麦は小反発。南米産地の乾燥懸念で大豆、コーンが期近から急伸したことに
支援されたものの、小麦独自の支援材料には欠けるため、上げ幅は極めて抑制された。
またウクライナの2024/2025年度(昨年7月〜)のここまでの小麦輸出累計が
1040万トンと、前年同期820万トンを大幅に上回っていることは輸出競合の面か
ら圧迫要因となった。
 中心限月の3月限は前日比1.25セント高の538.75セント。
今日の材料
・ブラジル南部産地では少雨傾向で大豆やコーンの生育に問題が発生。今週末には降雨
 通過も来週は再び降雨はない見込み。
・ブラジル中部産地では広範に降雨が続き、大豆の生育環境は良好。
・アルゼンチン産地では多くの地域で土壌水分が不足。今後数日間降雨が予想される
 が、まとまった雨量にはならない見込み。また来週も中部中心に降雨はない見込み。
・アルゼンチン産コーンの作柄、「劣」以下の割合14%(前週9%)=ブエノスアイ
 レス穀物取引所。

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